豊橋市を舞台にオール市内ロケで制作した短編映画「あの灯(ひ)に帰ろう」の東京上映会が26日夜まで、東京都杉並区の「高円寺シアターバッカス」であった。市内出身の中川寛崇さんの監督作品で、市内在住や出身者向けの割引券「豊橋割」を利用した地元ゆかりの鑑賞者からも好評だったという。
「あの灯に帰ろう」は豊橋の魅力を映画で発信するプロジェクトで制作した。新型コロナウイルス禍で疲弊した飲食店を盛り上げようと、主要場面は主人公が営む飲食店を中心に撮影した。これらのシーンはすべて市内で撮影した。
作中ではプロデューサーを務めた蔭山ひろみさんが、亡き母の残した飲食店を切り盛りする主人公奈海を演じた。若年性認知症の姉渚(久保田メイさん)の介助に追われる日々で、旧友との再会で自分の人生を見つめ直す物語を描いた。
上映会には、市内でのオーディションを経て出演した子役も家族と一緒に訪れ、「豊橋割」で映画を楽しんだ。作品宣伝のため出演した「やしの実エフエム」を聴いた人や、豊橋フィルムコミッションから激励ののぼり旗も届いた。
東京上映は24日から3日間で計11回上映。ほぼ200人を超える来場者数で、劇場の支配人からも記録的な動員と評された。観賞者らは「人と人とのつながり、家族の大切さに気づくことができた。短編なのに満足感ある感動物語だった」などと語った。
蔭山さんは「出演した子どもや豊橋ゆかりの人も駆け付けてくれた。劇場から金字塔を打ち立てたとの評価と併せてうれしい。多くの支えでここまでこれた」などと感謝した。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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