総合格闘技団体「GRACHAN(グラチャン)」を主戦場にする豊橋市出身の格闘家、芳賀ビラル海選手(Master Japan Tokyo/ライト級1位)は5月31日、東京都大田区産業プラザPIOで開かれた「GRACHAN 74」でチャンピオンの座をかけて林RICE陽太選手(reversal gym osaka/第4代GRACHANライト級王者)と対戦。判定3対0で完勝し、みごと第5代ライト級王者に輝いた。チャンピオンとなった芳賀選手に感想を聞いた。
1996年生まれで日本人とガーナ人の両親を持つ。私立桜丘高校、中央大学法学部卒業。2019年日本拳法総合選手権大会で準優勝の経歴がある。日本拳法から総合格闘家に転身し、21年アマチュアパンクラス全日本ウェルター級トーナメントで優勝。22年にプロデビューした。3月には「GRACHAN73×BRAVE Fight35」で当時ライト級1位だったロクク・ダリ選手に勝利するなど、連勝を続け念願のタイトルマッチを実現させた。
試合はオールラウンダー同士の対決。芳賀選手は1ラウンドから果敢にパンチを繰り出し、林選手の攻撃も巧みにかわすなど優勢気味の試合運びに。3ラウンドでも組みの攻防を制し王者のベルトを手中に収めた。
-タイトルマッチに臨む際に心がけたことはありますか?
◆タイトルマッチと言えど、僕がやることは変わりません。周りに惑わされず、いつも通りを貫いて、自分のフィールドで戦うことを心掛けました。
試合前に父が亡くなったり、大学時代に日本拳法で肩を並べた仲間達が他団体でチャンピオンになったりといろんなプレッシャーを抱えながら試合当日を迎えました。でも不思議と、ケージインすると精神が統一されました。
-勝ちを意識した瞬間はいつですか?
◆序盤から打撃とフェイントで圧を掛けることができて、テイクダウンにも苦戦しなかったので、ラウンドを重ねるごとに勝利が近づいてくるのを感じました。
-勝利の実感やベルトの重さについてお聞かせください。
◆試合が終わり、ケージサイドからチームのメンバーが駆け寄ってきて、僕を担ぎ上げてくれました。その瞬間、「あ、俺チャンピオンになったんだ」と実感しました。ベルトは重厚感があり、今までの勝ちも負けも詰まっているように感じられました。
-王者までの道のりは長かったですか? あっという間でしたか?
◆デビューから3年が経過しましたが、あっという間に感じています。格闘技に専念し始めてから、毎日が充実していました。何をするのも格闘技が優先。そんな生活だからこそ、時間の流れが早く感じられたのかもしれません。
-今後は挑戦される立場になりましたが、どんな王者でありたいでしょうか。
◆GRACHANを舐めさせない、強い選手でありたいです。ベルトを獲ってそれで終わりではありません。このベルトが新たな舞台への切符になります。更に研鑽を積んで、これからも挑戦をしていきます。
-応援してくださるファンや、地元豊橋の皆さんへメッセージを。
◆今回も地元豊橋からたくさんの方々が応援に駆けつけてくださり、一緒に勝利を分かち合いました。とてもうれしく思います。ありがとうございます! これからも地元に明るいニュースを届けられるよう精進して参ります。何とぞ、応援よろしくお願いいたします!
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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