豊川高校ソフトボール部出身の安形恭吾選手(中京大学4年生)が、タイのバンコクで2日から5日まで開催中の「ソフトボールアジアカップ」U23日本代表に選ばれ、異国の地で奮闘している。
新城市出身で小中学校では地元のチームで野球に汗を流した。ソフトボールに出合ったのは高校時代。野球部はセンバツ出場校の選手層の厚さで断念。「ソフトボールなら野球を生かせるかも」と入部した。
だが「野球とは塁間や投手との距離が短く戸惑った」と安形選手。中学時代から守り慣れていた内野守備も「距離が短い分、焦りが生まれる」と失策することもあった。打撃でも体感速度170㌔以上といわれる力のある直球に空振りもしばしば。前に飛ばすこともやっとだった。それでも先輩の動作を見て盗み、3年時には巧打の二塁手としてチームのインターハイ出場に貢献した。
大学は古豪の中京大に進学。120㌔を超える直球に加え、ドロップやチェンジアップ、浮き上がる「ライズ」に苦戦した。それでも「先輩のように打球を飛ばしてみたい」と1年冬に打撃フォームを大改造。球種や高さによってスイング軌道を変えたり、足の体重の乗せ方を修正したりして、広角に打球を飛ばせるように。今ではチームの主軸に成長した。「上手くなるのがどんどん分かって完全にはまった」と振り返る。
今年4月に静岡であったセレクション内の実技試験で7打数5安打の勝負強さを発揮。県内外から強者が集まるなか選考を勝ち抜き、16人の枠に入った。安形選手は「レベルの高い投手と対戦できるのが楽しみ。チームのために持ち味を出して勝ちに導きたい」と話している。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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