バスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」は19日、中地区3位の「シーホース三河」と浜松市中央区の「浜松アリーナ」で対戦。三河の激しいゴール下の攻防に屈し、72対80で敗れ、優勝は次戦に持ち越しとなった。
勝てば自力で優勝が決まる三遠は、デイビッド・ダジンスキー選手の3点シュート(3P)で幸先の良いスタートを切ったが、その後は主導権を奪われた。長身選手をそろえる三河を相手に、ゴール下でのリバウンド争いに敗れ、自慢の攻撃陣は13点にとどまった。
第2クオーター(Q)は一転して三遠ペースに。デイビッド・ヌワバ、佐々木隆成の両選手の連続3Pを皮切りに流れに乗った。その後も体を張った守備で三河のターンオーバーを誘発し、佐々木選手らが得点を重ねた。残り3分6秒には、大浦選手のリバウンドから湧川颯斗選手が3Pを決め、33対38の5点差に迫った。
後半は三遠が主導権を握るかに思われたが、第3Q中盤に大黒柱のヤンテ・メイテン選手がゴール下で相手選手と交錯して退場。代役のウィリアムス・ニカ選手がゴール下で存在感を見せ、ダジンスキー、大浦の両選手が要所で3Pを決めたが、最後までゴール下を切り崩せなかった。
大野篤史ヘッドコーチは「ディフェンスは悪くはなかった。うまくいかない理由ばかり考えすぎて、チームの良さにフォーカスできていない。今までやってきたスタイルをとことん信じて、1試合1試合を戦っていきたい」と語った。次戦に向けては「誰かの調子が悪ければ補うことがチームの強さ」とチーム力で戦うことを強調した。
湧川選手は自己最多の14得点をマークしたが、「プルアップシュートを打つ際に上下運動が激しい。スピードや精度を上げて、チームに貢献し続けたい」とさらなる活躍に意欲を見せた。
次戦は20日、三河との第2戦がある。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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