タイの山岳民族の定住化に向けた支援活動を続けている豊橋ロータリークラブは、理事会企画の創立75周年記念事業として「山岳民族の定住化へ向けての農業研修」を計画。タイから少年少女ら4人を招いた。
クラブは国際奉仕活動の一環として、1998年からタイのベンジャシリRCと協力し、チェンライ県ラックペンディング村の山岳民族の定住化へ向け子どもたちの教育支援や環境整備などに尽力。会員が毎年現地を訪れ寄付活動などを続ける。
今年度は、同村周辺地区の四つの学校に自動灌水(かんすい)システムや鶏舎などを提供し、その使用、活用の方法を指導。農業からなる定住化促進に加え、学校給食における自給自足(グリーン農業システム)の体制を目指せる環境の構築に寄与した。児童生徒が意欲をもって農業を学ぶ環境作りを支援することで将来の定住化を促進し、生徒とその家族の経済的支援につなげる。
少数民族モン族の村で、以前は焼き畑、現在はゴムの木や果樹栽培に力を入れている。女性は伝統工芸の刺しゅうなどにも携わる。農家の生活水準は高いとは言えず、農業への従事を希望する子どもたちは少ないのが現状だという。
今回、日本で最先端の農業に触れ、農業への夢や関心、希望を持ってもらおうと、高校生のアピニャー・キアティパイヨさん(15)と小学生のチャチユ・リーサワクンさん(12)、教員のウィチタ・プーティソさん、山岳民族の定住化と農業振興に尽力するベンジャシリRC特別会員のプラティープ・ヴィラパタナニラン博士を招いた。
一行は10日に村を出て11日に豊橋へ。豊橋RCの紅林友昭会長が用意した住宅に宿泊しながら、同市豊栄町の赤シソの生産、加工など手掛ける「丸藤 藤原商店」に通い、藤原宏和代表から加工製品の説明を受けたり、契約農家のほ場で除草作業などを体験したりしている。
生徒らは 「日本の農業について知り、それをタイで生かしたい」「農家と農業製品について知りたい。農産物の加工をしてみたい」などと話していた。17日まで滞在予定。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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