豊かな海“三河湾”環境再生推進協議会が総会 SEA藻の鈴木望海さんが藻場再生の取り組み報告

2025/05/14 00:00(公開)
藻場再生の取り組みについて語る鈴木さん=ライフポートとよはしで

 三河湾沿岸や流域部の関連市町村と県など計30団体でつくる「豊かな海“三河湾”環境再生推進協議会」は13日、総会を豊橋市神野ふ頭町の「ライフポートとよはし」で開いた。昨年度事業報告や決算、今年度事業計画や予算を承認した。

 

 会長で豊橋市の長坂尚登市長は、三河湾がもたらす海の恵みや汐川干潟の生物多様性を述べたうえで「閉鎖性の海域であり、水質が悪化しやすい。生態系に配慮した海域環境の改善を図る必要がある」などと語った。

 

 記念講演があり、特定非営利活動法人「SEA藻(しーも)」のプロジェクトリーダー鈴木望海さんが「熊野灘・三河湾の藻場の現状と藻場造成・保全活動の取り組みについて」と題して語った。熊野灘では、スキューバダイビングでウニの一種のガンガゼを駆除する活動で藻場が回復したが、草食性魚類が住み着いたことで再び藻場が減少していることなどを伝えた。

 

 三河湾では佐久島や蒲郡市の西浦や形原、竹島などで海草のアマモを増やす取り組みをしており、アマモ場にイカやタツノオトシゴなどが集まっている様子を動画で伝えた。

 

 高水温が続くとアマモが増えるのは難しいがコアマモであれば増える可能性などを示し「環境に合った藻場再生を考えて挑戦していかなければいけない。三河湾の環境を把握して活動できる人材作りをしてほしい」などと語った。

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岸侑輝

 1988年生まれ。三重県津市出身。
 地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
 趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
 好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。

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