【謹賀新年】「アジア競技大会の開催年を迎えて」 代表取締役社長・芦沢典幸あいさつ

2026/01/03 00:00(公開)
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芦沢社長
芦沢社長

 新年、あけましておめでとうございます。

 

 2016年9月25日、ベトナム中部の都市ダナンで開催されたアジア・オリンピック評議会の総会で、盛大な拍手によって開催決定した愛知・名古屋での第20回アジア競技大会が、いよいよ今年の9月19日に開幕します。私自身、愛知県の担当者として誘致から前半の準備に携わっただけに、思い入れがある大会です。

 

 このアジア最大のスポーツの祭典には、47億人の人口を擁するアジア5地域(東、東南、南、中央<旧ソ連>、西<中東>)にある45の国・地域から、オリンピックに匹敵する約1万5000人の選手・チーム役員が参加します。16日間の開催期間中に、愛知・名古屋を中心とする53の会場で、オリンピック競技にカバディやセパタクローなどアジア特有の競技を加えた41競技が行われ、東三河は、野球、自転車競技ロードレース、空手、セーリング、サーフィン、テコンドー、トライアスロンといった7競技の会場となっています。

 

 大会を契機に、「アジア・フレンドシップ推進事業」として、アジアの食文化を紹介する料理教室やアジア出身の住民との交流イベントなど、国際交流を促進する市町村主体の事業も行われています。

 

 アジア競技大会は、第二次世界大戦の戦禍によって引き裂かれたアジア諸国の絆を、スポーツを通じて取り戻し、アジアの恒久平和に寄与したいとの願いを込めて、1951年から始まった平和の祭典でもあります。

 

 アスリートが最高のパフォーマンスを発揮して愛知・名古屋大会が盛り上がり、スポーツの振興を始め、各国選手の友情が育まれることによる国際平和への寄与などさまざまな効果を生み出して、後世に末永く語り継がれる大会となることを大いに期待しています。

 

 準備を進める関係者のご努力に敬意を表しつつ、東愛知新聞社としても、大会の機運が高まるよう、紙面を通じて協力していきます。

 

 少し視点を変えて東三河とアジアの関係についてみると、東三河には、フィリピンやベトナムを始め、約2万3000人のアジアの国籍の住民が暮らしています。(公財)あいち産業振興機構の調べによると、東三河からアジアへは、中国を中心としてタイ、インドネシア、ベトナムなどに約50社の企業が進出しています。

 

 また、東三河には、上海の東亜同文書院にルーツを持つ愛知大学があり、豊橋地区日中友好協会や三河日華(台)親善協会など、アジアの国や地域と活発に文化や経済の交流を行う団体もあります。

 

 アジアで活躍した先人もいます。1943年から第二次世界大戦の敗戦までタイ駐屯軍の司令官を務めた、津具村(現設楽町)出身の陸軍中将、中村明人(旧姓泙野)もその一人です。中村の生家が私の実家の近所ということもあり、陸軍大学校を優等な成績で卒業した秀才ぶりを祖父からしばしば聞いていました。外交評論家の岡崎久彦氏は、「アジアの中の日本」という著書の中で、中村は「ほとけの司令官」と呼ばれ、タイでは「頭」は魂が宿る所とされていることを考慮し、平手で頬を打つ「ビンタ」をやめさせるなど、タイ国民の感情を傷つける行為を改めさせ、敗戦まで絶大な信頼を得たと記しています。さらに、戦後10年たった1955年には、タイ警視庁から招待され、3週間にわたって国賓級の待遇を受けたこと、そして、タイの一級の文化人が、こうした盛大な歓迎は実に稀で、人類史上前例を見ないことではないかと述べたことを紹介しています。

 

 今年は、「東三河とアジア」を切り口にして、地域の人々に夢や希望を与えたり、中村の活躍のように誇らしい思いを抱かせたりする話題を積極的に提供したいと考えています。

 

 東愛知新聞は、引き続き、「元気を届ける新聞」として、入念な取材をもとに、地域の皆様の生き生きとした暮らしぶりを紙面に正確に刻み、皆様と共に歩みを進めてまいります。

 

 本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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