村木さんが女性の活躍講演

2017/03/06 00:00(公開)
女性や女児の支援などについて語る村木さん=ロワジールホテル豊橋で
 国際ソロプチミスト豊橋ポート(野口弘子会長)主催の「村木厚子チャリティー講演会」(東愛知新聞社など後援)が5日、豊橋市のロワジールホテル豊橋で開かれた。前厚生労働事務次官の村木さんから「女性・女児のために私たちができること」と題した話を聞いた。
 村木さんは2013年7月から15年9月まで、厚生労働事務次官として活躍。現在は貧困や虐待、DV、いじめなどで苦しむ少女や若い女性を支援する「若草プロジェクト」の呼び掛け人として活動している。
 講演では、少子化進行や人口減少社会、将来の人口構造の変化、社会保障給付費の推移などをグラフで紹介。「働く世代が減り、高齢者は増え続ける。今は3人の現役が高齢者1人を養う構造だが、このままでは現役1人が高齢者1人を養う大変な時代に」とし、「変えられる未来もある」と、税と社会保障の一体改革などについて説明した。
 続けて、社会を支えるのに不可欠な“女性の活躍”に言及。「“日本は健康で教育を受けた女性を活用しない。もったいない”と外国から言われる」「女性が活躍するには育休の設定だけではだめ。働き方の改革をしなければ」などと説き、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」の概要を紹介したほか、「子どもの貧困」などについても説明した。会場には市内外から幅広い年代の聴講者が詰めかけ、熱心に耳を傾けていた。
 講演は、第一線で活躍する女性の姿を見てもらおう-と企画。今回の収益は「若草プロジェクト」へ全額寄付する。この日、会場には東日本大震災被災地支援、熊本地震地裁地支援のブースも設置、各地域の特産品などをチャリティー販売した。
(田中博子)
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