愛大合唱団の記録11日から豊橋名豊ビルで紹介

2017/03/09 00:00(公開)
ポスターを手に来場を呼び掛ける(右から)藤田、越知、藤城さんら=東愛知新聞社で
 戦後間もない1949年に発足、男女別の定期演奏会を続け、アカペラサークルなどへ細分化する形で解散した愛知大学の男声・女声合唱団。団員OB・OGたちが青春の記録を残そうと、11日から豊橋市駅前大通の名豊ビルで、演奏会プログラムや写真、レコードなどを集めた「愛知大学合唱団のあゆみ~資料展示会~」を催す。25日まで(入場無料)。
 同合唱団のルーツは、初代顧問となった板倉鞆音教授が「とげとげしい時代でも学校だけはうるおいを」と学生に働きかけ、49年に誕生した男声の「コーラス部」。男声合唱団に改名し、東京オリンピック閉会直後の64年10月31日、豊橋市公会堂で第1回定期演奏会を開いて成功を収めた。
 一方の女声合唱団は、女子短期大学部が設置された59年に発足した「音楽部」がルーツ。大学側は女子短大をPRするために全面支援し、早くも60年12月8日に第1回演奏会を開いている。男子学生だらけだった当時の豊橋キャンパスに、女声コーラスは新鮮だったという。
 「合唱団は“軍都”と呼ばれた豊橋を、文化都市に発展させる原動力になった」と振り返るのは、大学同窓会特別代議員の越知專さん(86)=豊橋市小松町。男声合唱団は第1回演奏会で、愛知大学山岳部員13人が遭難死した事件(63年)を歌った「あゝ薬師岳」を披露するなど、大きな話題となった。また女声合唱団も、NHK歌番組の常連だったボニージャックスや立川澄人、眞理ヨシコなどそうそうたるメンバーを交えた定期演奏会を続け、地域における本格的な音楽会として好評を博した。
 66年に女声合唱団長を務めた藤城佐知子さん(70)=豊橋市花田町=は「思い出深い2年間でした。歌だけでなく仲間とのつながりも大事。今でもその経験が役立っています」と話す。展示会初日、11日午前11時からのオープニングセレモニーで藤城さんは、OB・OG約50人(40~70代)の輪に加わり、丸山薫作詞の女子短大学生歌「梢の歌」などを歌う。名誉教授の藤田佳久さんは、「愛知大学の1つのクラブ活動を取り上げた展示会は初めて。これを機に、ほかのクラブ活動も紹介されていけば」と期待している。
(藤田彰彦)
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