スイスから取材 新城鳳来東小のアルプホルン

2017/07/12 00:01(公開)
児童たちの演奏を撮影するスタッフら=新城市立鳳来東小学校で
 スイスの民族楽器アルプホルンを吹いて毎日授業開始の合図としている新城市立鳳来東小学校(香村公英校長、児童数19人)に11日、同国公共放送RSIの撮影スタッフが訪れて取材した。同国で21日から開催されるアルプホルンフェスティバルに日本人が初めて出演することから日本国内の取り組みをドキュメンタリー番組として紹介するのに合わせて撮影。スタッフは「子どもがアルプホルンを吹くのは面白い」と感想を述べた。
 同校は1990年から3年かけて地元のヒノキ間伐材を使ってPTAが計9本のアルプホルンを製作。ここ10年は5、6年生が授業が始まる毎朝に吹いて合図をしている。
 テレビ取材は国際アルプホルン・フェスティバルに出演する玉川アルプホルンクラブの中川重年代表(70)=神奈川県厚木市=が「日本でも珍しい取り組みをしている」と紹介したのがきっかけ。中川さんは昨年12月に同校を訪れて演奏指導をしていた。
 撮影スタッフはこの日午前7時すぎに同校を訪れた。5人の児童が階段で始業合図と、体育館で実演したのをそれぞれ撮影した。監督のミシャ・ギューリックさんは「スイスでは北部の山の中で大人がアルプホルンを吹く。日本では子どもが吹いていると聞いてとても興味深かった」と話した。
 香村校長は「今年赴任したばかりだが、スイスとのつながりができた。改めて学校の財産として大切にしていかなければならないといけない」と感想を語った。
 番組は中川さんら日本から出演する人たちのフェスティバルでの演奏風景も加えて52分にまとめて11月にもスイスのイタリア語圏住民向けに放映されるという。
(安藤聡)
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