バスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」は今季20勝19敗で西地区8位ながら、直近4連勝と波に乗る。好調なチームを支えるのが、若手司令塔の根本大選手(23)だ。
昨季、特別指定選手として加入し、チャンピオンシップ(CS)では主力で出場したが、正式契約を結んだ今季序盤は苦しんだ。「1人でポイントガード(PG)をした経験がなく、周りを生かそうとしすぎて自分の良さのアタックが出せなかった」。思い切りの良さは影を潜め、プレー時間を減らした。
転機は二つ。一つは11月の「琉球ゴールデンキングス」戦だ。大野篤史ヘッドコーチ(HC)から「失うものは何もない」と言われ、覚悟が決まった。「ミスをしても切り替える。『これでいいんだ』という感覚があった」。もう一つは、主将の佐々木隆成選手の復帰戦となった12月の「島根スサノオマジック」戦だ。「PGはパスをさばいて周りを生かすイメージだったが、佐々木選手はまず自分で点を取りに行く。自分が攻めるから相手が寄り、結果としてアシストも増える。自分が考えていたPG像とは反対だったが、すごく手本になった」。佐々木選手から「もっとスピードを出して周りを走らせればうまくいく」と助言を受けていたが、その真意を理解できた。
進化は数字が証明している。11月のバイウィーク以降、シュート力を示すeFG%は64・8%と日本人1位を記録。2月7日の「横浜ビー・コルセアーズ」戦では、3P6本を含む自己最多24得点を挙げた。一方で課題は試合終盤のゲームコントロールだ。横浜BC戦で終盤に3Pを打ち急いだ場面を「PGとしてコントロールしていかなければならない」と語る根本選手に対し、大野HCも「ミスと気づいているのは成長」と話す。
プロで最初に出会った大野HCを、根本選手は「一番自分に影響を与えてくれるコーチ。厳しいことを言われることもあるが、克服すれば成長できる環境を整えてくれている」と尊敬する。「チャレンジしないと成長しない」と言われ続け、「少しずつマインドセットが変化してきている」と成長を実感する。
目標はCS出場と新人賞だ。昨季新人賞の脇真大選手には「絶対に負けたくない」と闘志を燃やす。「1年目があったから良いキャリアを進めたと言えるような年にしたい」と意気込む。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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