高校野球愛知大会 桜丘×岩津

2017/07/22 00:00(公開)
散発2安打で完封勝利を飾った桜丘の原悠=豊橋市民球場で
 桜丘が大会注目右腕、エース原悠莉投手(3年)が散発2安打10奪三振の快投で完封勝利を挙げ、2-0で岩津を退けた。
 球速こそ130㌔台後半だったが、「いつもより球の切れとコントロールが良かった」。スライダー、スプリット、カットボールも冴(さ)え、5回には4番打者から圧巻の三者連続三振。6回に先頭打者に四球を与え、2死三塁のピンチを招くも、1番・鳥谷をカウント2-2から外角低めいっぱいに138㌔速球をズドン! 見逃し三振に仕留め「気合が入った。これ以上にないところに決まった」と振り返った。
 6月の招待試合で早稲田実業と対戦し、プロ注目のスラッガー、清宮幸太郎内野手(3年)に直球をスタンドに運ばれた。「スピードではなく、球質で勝負できるようにならないと、全国では通用しない」と球の切れに磨きをかけてきた。
 打線が10残塁と振るわず、先制点も相手のミスから得たが、原悠がそんな嫌なムードを吹き飛ばす投球を披露。進化を遂げる右腕が、あす23日も地元・豊橋市民球場で躍動する。
(由本裕貴)

 4回戦
桜丘
000001010|2
000000000|0
岩津
(桜)原悠-小柳津
(岩)土肥-柚木山
(豊橋市民球場)

 桜丘は6回、相手遊撃手の失策やダブルスチールで1死二、三塁とし、小田の中犠飛で先制。8回には3四死球などで走者をため、原大の左前打で貴重な追加点を挙げた。
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