「豊川海軍工廠展」で空襲映像

2017/08/16 00:02(公開)
米軍による豊川海軍工廠の空襲の様子を記録した映像=桜ヶ丘ミュージアムで
 終戦記念日の15日、豊川市主催の「豊川海軍工廠展」(31日まで)が開催されている桜ヶ丘ミュージアムには多くの市民が訪れた。
 工廠展では昨年から、2500人以上が犠牲となった1945(昭和20)年8月7日の米軍の空襲の様子を映した貴重な映像を流している。米軍同行のカメラマンが撮影した約1分間の映像には、日本地図に「TOYOKAWA」と表示されて標的と定めたり、豊川市の上空に飛来したB29爆撃機が爆弾を落とす様子が記録されている。
 学芸員の桑原将人さんは、この映像をコマ分けして詳しく分析。遠方に表浜海岸を望む中、B29が次々と爆弾を投下し、もうもうと上がる煙の合間に豊川稲荷や姫街道が見えることや、現在の金屋橋や金屋小学校付近に落ちた爆弾がさく裂して閃光を放つ様子が確認できる。
 夏休みの研究も兼ねて訪れた金屋小6年の木谷光琴君は「改めて戦争は怖いと思った。豊川でこんなことがあったなんて信じられない。国民一人ひとりが二度と戦争を起こしてはいけないという気持ちを持たないといけない」と話した。
 この他、米軍が撮影した米国国立公文書館所蔵の空襲前の工廠をとらえた航空写真なども展示。市民や遺族から寄贈された遺品や資料など145点が紹介されている。 
(由本裕貴)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

虹の森 藤城建設 蒲郡信用金庫 さわらび会 光生会 住まいLOVE不動産 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国