マーラ悼む「ど根性ひまわり」満開

2017/08/17 00:00(公開)
マーラとの別れを惜しむように咲いたど根性ひまわり=のんほいパークで
 のんほいパーク(豊橋総合動植物公園)で、東日本大震災の被災地で育った「ど根性ひまわり」が開花した。“幼なじみ”のアジアゾウ「マーラ」の死を悼むように大輪の花を咲かせた。
 震災の年(2011年)の8月、津波の被害を受けた宮城県石巻市で、地元住民が立てた「がんばろう!石巻」と記された看板の脇に自然とヒマワリの花が咲いた。津波に耐え、塩害にも負けずに咲く姿に「ど根性ひまわり」と命名され、そこから採れた種の子孫が毎年、ボランティア団体によって全国に広がっている。
 のんほいパークには、東三河で普及活動に励む船井雅明さん(59)=豊橋市東小鷹野=の紹介で、5月にトヨタエンタープライズの社員らが7世の種130粒を寄贈。園内2カ所に植えて公益財団法人・豊橋みどりの協会が大切に育て、今月上旬に植物園ゾーンの大花壇で開花した。
 くしくも、被災地でど根性ひまわりが咲いてから約1カ月後の2011年9月17日に誕生したのがマーラだった。今月13日、同い年のヒマワリの満開を見届けてから天国に旅立ったマーラ。不思議なことに、マーラが過ごした動物園側に植えられたヒマワリは、別れを予見するかのように一本も咲かなかったという。
 船井さんは「前脚骨折という障害を受けながらも、東北の方たちに負けないぐらい5年11カ月を精いっぱい生きたと思います。マーラ、勇気をくれてありがとう。安らかにお眠りください」と話した。
(由本裕貴)
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