12月にボクシング世界戦 尾川さんの壮行会

2017/11/21 00:01(公開)
後輩たちからの激励に笑顔を見せる尾川選手=桜丘高校で
 ボクシングのスーパーフェザー級で世界タイトルマッチに初めて挑む豊橋市出身の尾川堅一選手(29)=帝拳ジム=が20日、豊橋市南牛川2の母校・桜丘高校で開かれた壮行会に出席し、生徒ら約150人を前に「世界チャンピオンになってくる。先輩、後輩たちが自慢できる人間になりたいので、しっかり頑張ってきます」と意気込みを示した。
 尾川選手は12月9日、米国・ラスベガスで行われるIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦に臨む。現在、同級4位で、同級5位のテビン・ファーマー選手(米国)と対戦する。
 同じく桜丘高卒業生の妻・梓さんと母校を訪れた尾川選手。“勝利宣言”の決意とともに、後輩たちには「自分は世界一が目標。皆さんも目標を定め、信じてやること。中途半端に終わらせない。一緒に頑張りましょう」とメッセージも送った。
 高校時代に所属していた日本拳法部の後輩たちからの質問にも丁寧に答え、笑顔で握手。世界戦の戦略を聞かれると「守って勝てるものではない。殴り続け、攻めきる」と話し、強打で王座獲得を狙う。
 壮行会では、花束や応援幕を贈られたほか、和太鼓部の力強い演奏で激励も受けた。「やってやろうという気持ちになった」と尾川選手。2年前の日本チャンピオン獲得以来の母校訪問で「歓迎してもらえ、ありがたい。力になります。知っている先生も『堅一、頑張れ』と言ってくれ、うれしいですね」と笑顔を見せた。
 世界戦の舞台はラスベガス。「ボクシングの本場で、できる喜びは大きい。映画ロッキーのテーマで入場し、試合では『すげぇな、コイツ』というブーイングを起こしたい」と意気込んでいた。
(中村晋也)
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