豊橋出身の尾川堅一 ボクシング世界王座獲得

2017/12/13 00:00(公開)
 プロボクシングのIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で豊橋市出身の尾川堅一(29)=帝拳ジム=が新王者となった。12日には試合会場の米国ラスベスから帰国し、古里では王座獲得を祝う横断幕が同市役所に飾られた。
 同級4位の尾川は9日、5位のテビン・ファーマー(米国)と対戦し、2-1の判定勝ち。日本人としては36年ぶりに米国で世界王座に就いた。
 尾川は市立汐田小・牟呂中学校を卒業。私立桜丘高校時代は日本拳法部に所属し、明治大学進学後も日本拳法で活躍した。プロボクシングに転向し、7年で目標としていた世界チャンピオンになった。
 桜丘日本拳法部の顧問を務めていた市議の川原元則さんは、メールで報告も受け、教え子の活躍に喜ぶ。ずっと応援してきたが、米国の試合は行けなかった。当日は審判を務めた大学生の「学生拳法選手権大会」の会場で尾川の勝利を知った。
 高校時代、部活動を引退後も黙々と走り込み、基本の足腰を鍛錬、進学に備えていた尾川の姿に、川原さんは「堅一がすごいのは、意志の強さ。これからがスタートだが、今のスタイルを崩さず、そのままでいってほしい」とエールを送る。
(中村晋也)
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