蒲郡バイパスIC周辺 企業用地造成に着手
蒲郡市では2018(平成30)年、国道23号蒲郡バイパスインターチェンジ(IC)周辺に企業用地造成に着手する。海辺では竹島園地俊成苑で4月、開園10周年記念イベント開催。港ではクルーズ船が寄港予定で観光蒲郡をさらに売り出す好機となる。
同市は夏にも柏原町の蒲郡バイパス蒲郡西IC南側に広さ約5・4㌶の企業用地を造成工事に着手しようと計画している。豊橋と名古屋地区を結ぶ同バイパスの中間地点や東名高速道路音羽蒲郡ICへのアクセスの良さが見込まれることから2015年度に市単独事業で行っていくことを決めていた。稲葉正吉市長の2期目のマニフェスト「働く場の確保」の実現に向けて動き出す。
市内での企業用地造成工事は06年に行われた豊川市境の民成(たみなり)地区以来となる。市では新たな税収確保につなげようと07年に用地確保検討委員会を設けるなど協議していた。
俊成苑は広さ9555平方㍍。1966(昭和41)年に市が整備したものを07年4月にリニューアル。芝生広場をメインとして竹島を臨む眺望に生まれ変わってから10年が過ぎた。今年は再オープン時に行われて以来の薪能を計画しており、竹島や三河湾をバックに幽玄の世界が繰り広げられる。
港湾部では3月に三河港蒲郡地区にクルーズ客船「ぱしふぃっくびいなす」2万6594㌧、全長183㍍)が3度目の寄港をする。また来年に大型客船「ダイヤモンドプリンセス」(11万5875㌧、全長290㍍)による日本発着クルーズの寄港地に決まっていることから接岸するための11号岸壁の整備も進められる。
(安藤聡)