5月7日、新庁舎が開庁
新城市の今年は大きく2つの節目を迎える。市役所新庁舎が完成して5月から業務を始めるほか、10月には“新しい城”を意味する世界の都市などの市民が集結する「世界新城アライアンス会議」の20周年会合が開かれる。
新庁舎はいよいよ5月7日に開庁する。施設の老朽化だけでなく機能・効率面で改善が課題となっていた庁舎建設は過去の市長選の争点となったり、住民投票による計画見直しもあった。東三河の5市庁舎で初の免震装置が施されるほか、合戦の地を表すデザインもある。
新しい庁舎は、現本庁舎西側の旧体育館跡地に、地上4階建て、鉄骨造延べ6776平方㍍を建設。総事業費は約40億円。工事により、本庁舎は解体される駐車場になるほか、議場などが入っている東庁舎はそのまま残る。一昨年12月23日に起工式が行われ、現在内、外装工事が行われる。現本庁舎の部署はじめ鳳来支所、勤労青少年ホーム、はつらつセンターに分散していた部署が入る。
10月には世界の都市が集うアライアンス会議が開かれる。1998(平成10)年に「世界の新城」としてイギリスやアメリカ、南アフリカ、オーストラリアと世界4大陸にある“新しい城”の代表者が出席してサミットが行われて今年で20年。世界7カ国8都市で始まり、2年に一度行っている。当初は行政関係者のみの出席だったが、ドイツのノイブルグ市で行われた08年からは一般市民も参加する「アライアンス」に名称変更して行っている。
各都市は首都から離れた場所にある地方都市。穂積亮次市長は「若者の交流、訪日外国人の誘客、ビジネス推進を目指し、地方都市としての特色を出していきたい」と会議へ意気込みを示している。現在は14カ国16都市が加盟しているが、さらに参加都市を増やして開催した考えだ。
また3月には新城総合公園内に整備している樹上体験できるアウトドア施設「フォレストアドベンチャー新城」がオープンする。
(安藤聡)