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2018/10/01 00:00(公開)
ワールドサーフィンゲームスの観戦に訪れた来場者=田原市内で
田原のサーフィン世界大会 サーフタウン構想の足掛かりに

 サーフィンが盛んな田原市で、9月15日から22日まで8日間にわたり、ロングビーチ(赤羽根町)を会場に世界最高峰のサーフィン大会「2018アーバンリサーチISAワールドサーフィンゲームス」(国際サーフィン連盟=ISA=主催)が繰り広げられた。海外に田原の波をアピールできた一方、具体的な同市への効果はこれからになりそうだ。
 今大会には42カ国、197人が出場。男女6人が出場した日本勢は、男子が五十嵐カノア選手が2位、村上舜選手が4位となり、国別総合成績で1位、金メダルを獲得した。
 各国トップレベルの選手出場や、活躍が期待された日本勢が注目され、来場者数は4万5000人の予想を上回った。
 大会後、山下政良市長は、選手らについて「波もよく、喜んで帰ってもらえた。役員、審判員らも前半3日間の波に驚いていた。日本人は親切だとも言ってくれた」と振り返り、「サーフタウン構想実現に向けた大会になった」と話した。
 職員、市民らの協力により、運営面でも「事故や困ったという声もなく、表立った大きな問題はなかった。うまくいったと思う」と山下市長。これまでに国際大会を開催してきた実績が生きた形となった。
 ただ、男子の決勝の日程が天候の関係で前倒しとなる変更があり、当初の日程で観戦を予定していた人から「宿泊を予約していたのに」という声が寄せられ、競技面では課題を残した。
 一方、大会開催の効果が田原市を訪れるサーファーらに現れるかどうかだが、山下市長は「すぐには見えないと思う。どれだけ人が来るかは半年、1年後ぐらいではないか」と言い、海外からについては「車で移動できる欧州と違い、日本は飛行機で来なければならず、未知数」と話した。
 田原市が掲げるサーフタウン構想は、サーフィンを活用した地域活性化策。ロングビーチ近くなどでサーファーらの移住の受け皿となる宅地開発などを検討し、人口増につなげる。
 今回の大会を構想実現への足掛かりにすると同時に、今後、市民の「サーフタウン・田原」の意識も高めていく必要がありそうだ。
(中村晋也)
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