設楽町教育委員会は、特別展「子どもたちに伝えたい『私の昭和20年8月15日』の記録」を、清崎の奥三河郷土館(道の駅「したら」)で開いている。入場無料。9月8日まで。
終戦から80年の節目を迎えるのに合わせた。同じ表題で2010年に出版した冊子の中から抜粋。前線に対する「銃後」の出来事をはじめ、空襲の恐ろしさ、終戦のショックなど16種類に分けてパネルで展示した。
終戦時12歳だった男性の「戦争に負けたとは信じられなかった。無条件降伏にショックだったけれど、戦いが終わったことでほっとした」など「終戦のショック」と題した感想文を掲載。傍らでは学校施設が野戦病院になったことなども伝えている。また終戦時小学5年生だったという女性はサイパンで戦死した兄についての感想を述べている。
ほかにも、旧満州(現中国東北部)に移住した満蒙(まんもう)開拓団や、ソ連のシベリア地方に強制連行された人たちのシベリア抑留も説明している。
会場では重さ30㌔もするE46集束焼夷(しょうい)弾の弾頭や、2・7㌔の焼夷弾も展示。関連して1945年7月21日に豊邦地区で不発弾を拾った子どもが亡くなったことも伝えている。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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