今季もカートチャンピオン狙う谷さん

2019/03/09 00:00(公開)
シリーズチャンピオンをのんほいサーキットの谷口哲也さん㊨に報告した谷さん=豊橋総合動植物公園で
シリーズチャンピオンをのんほいサーキットの谷口哲也さん㊨に報告した谷さん=豊橋総合動植物公園で
 レーシングカートの大会に参戦し、最上位クラスで昨季のシリーズチャンピオンを獲得した県立豊橋南高校1年の谷飛鳥さん(16)=ノバカート所属=が10日、今季の開幕戦に挑む。陸上部との二足のわらじを履く中でつかんだ栄冠を自信に「優勝を狙っていきます」と意気込んでいる。
 谷さんは、F1ドライバーだった地元・豊橋の山本左近さんの甥。家族でレースを見に出掛けていた。
「見る側からやる側に。カートをやりたい」。小学5年生の時に「会えば必ず口にしていた」。こう振りる母・さゆりさんは当時、反対していた。「速いレーサーのいるスクールでカートを体験すれば諦めるだろう」と考えたが、6年生で体験した谷さんは「カートが楽しくて。走りたい」と母の気持ちとは裏腹に魅了された。
 中学2年生の時からレースに参戦、3年目(2018年シーズン)にして「SL石野カートMシリーズ」の最上位SSクラスでチャンピオンに初めて輝いた。
 出場している「SLレース」と呼ばれるSLカートシリーズは、国内で最も普及しているカートレース。全員が同じヤマハ製のエンジンを使用するため、ドライバーの実力勝負になる。SSクラスは、6年生以上が出られる最上位クラスとなる。
 18年シーズンは高校受験が重なり、3月の開幕戦は欠場。高校入学後は、中学時代と同じ陸上部に所属し、全国高校総体(インターハイ)出場を目指して練習する一方で、レースにも参戦してきた。陸上は、走り幅跳びで東三河の1年生大会で優勝、県大会にも出た。
 カートは全8戦のうち、神がかり的なレース展開だった第2戦など計3戦で優勝。シリーズチャンピオンが懸かった最終・第8戦は、トップ4台による混戦模様となったが、バトルにならないよう頭脳的なレース展開で2位、シリーズチャンピオンを手にした。「カート歴の長い人たちとやる中でのチャンピオン。うれしかった」と谷さん。
 今季の開幕を前に、練習場の一つで山本さんが監修した「のんほいサーキット」(豊橋総合動植物公園内)を訪れ、チャンピオンを報告した。
 カートの魅力を「乗っているだけで楽しい。速いタイムがでると、達成感がある」と話す。
 同時に谷さんは「中学時代にできなかった陸上の全国大会出場。高校でインターハイ出場を果たしたい」と目標を掲げ、今季もモータースポーツと陸上の両立にチャレンジする。
(中村晋也)
2018年最終戦の谷さん(撮影・今原太郎氏)
2018年最終戦の谷さん(撮影・今原太郎氏)
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