宇宙つかってみりん

2019/11/02 00:00(公開)
#宙三河プロジェクト vol.12

長野県は宇宙県!
~中部圏でもっとも宇宙への取り組みが進む長野のいま!

Flight Plan Original代表・勝間亮

 昨年、宇宙ビジネスによる地方創生を目指して、内閣府宇宙開発戦略推進事務局が「宇宙ビジネス創出推進自治体」を公募しました。選定された各道県の顔ぶれに驚かれた方は相当な宇宙通だと思います。
 ホリエモンロケットことインターステラテクノロジズを有する北海道やJAXAの新拠点と航空自衛隊に新設された宇宙作戦隊の拠点が置かれる山口県など、なるほど妥当な顔ぶれがそろう一方、あの不世出の宇宙産業の一大産地である長野県の姿がなかったのです。
 長野県では、愛知・岐阜・三重とともにアジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区に加盟しており、飯田市を中心とした航空産業の集積に加え、国立天文台野辺山を中心とした清浄な空気がもたらす星空資源を活用した観光、信州大学とその卒業生による小型のロケット「SUWAロケット」の開発や大学衛星「ぎんれい」の開発の取り組みがそれぞれ独立して進められてきました。
 「ぎんれい」からは板金加工メーカーの100%出資による衛星開発会社クレストアストラジャパンが誕生するなど、すでに終了したプロジェクトがカタチ化されて継続されているのも特徴です。
 そして、これまで各地域で平行して行われてきた取り組みを、2016(平成28)年ごろから「長野県は宇宙県」のスローガンを掲げ、モノづくりとしての航空宇宙産業や天文台を中心とした糾合する動きをみせています。
 今年、長野県のとある鉄工所が衛星データでワイナリーのブドウを育てるプロジェクト=図(羽生田鉄工所提供)=が国の「課題解決に向けた 先進的な衛星リモート センシングデータ利用 モデル実証プロジェクト」に選出されました。いわゆる県知事マターのプロジェクトが主となる宇宙ビジネス創出推進自治体事業にはそれぞれ県民・市民個々人の考えもあろうかと思いますが、それに対して本プロジェクトでは企業のトップの「俺がやるんだ」という姿勢は有無を言わせぬ説得力がありますね。
 筆者としては長野県の壮大な取り組みとほぼ同じことを宙三河プロジェクトを通じて東三河でやろうとしている面もあり、文字通り最大のライバル・長野県からは目が離せません!
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