聖地巡礼をしながらスタンプラリーをしたり、オフ会を楽しんだりする人もいれば、作品の魅力を伝えるためにマップや同人誌を作るファンもいてさまざま。今回は、「マケイン」を愛する2人にスポットを当て、作品の楽しみ方を聞いた。
豊橋市内在住で30代男性の「こそりん」さん。結婚を機に数年前に引っ越した。日々暮らしていくなかで驚いたのは、「魅力が何もない」「遊びに行く場所がない」「ガラが悪い」など、まちをネガティブに捉える人の多さ。「実家に住んでいた時は、隣町まで来て外食や買い物することが当たり前だったが、豊橋は何でもそろっていて、安心して過ごせる街。地元に密着し個性のあるおいしい店が多く『豊橋っていい街なのに』とずっと思っていた」と語る。
この「モヤモヤ」を晴らすきっかけになったのが「マケイン」だった。偶然見かけた作品の解説動画からアニメを見るようになり、魅力にとりつかれた。「緻密に表現した映像が素晴らしいし、主人公の感情の機微を夜の照明のゆらぎなど、セリフを入れないで表現しているのがまるで映画だと感じた。アニメは子どもやマニア向けだと思っていたことを激しく後悔した」と振り返る。
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豊橋市外在住で30代男性の「KEIHI」さん。作品の初期からのファンで、23年夏と24年夏に聖地めぐりガイド「マケインウォーカー」を自費出版した。
制作のきっかけは22年に豊橋中央図書館で開かれた雨森さん出演のトークイベントだった。大学時代に半分諦めた作家に40代で再挑戦し、夢をかなえるまでの経緯などを聞き、「やっぱり好きだな」と作品の良さを再認識した。「やりたいことをやるには遅いことはない」。会社勤めで共通点も多い作者の言葉に背中を押され、「聖地巡礼本を『ないなら作っちゃえ』と軽いノリで制作を決めた」と振り返る。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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