【連載】「剣理人倫 我外皆師」〈37〉「おもしろき こともなき世を おもしろく」

2025/04/19 00:00(公開)

 大阪・関西万博が開幕しました。「前回の大阪万博は行きましたか?」とよく聞かれますが、私は呱呱(ここ)の声をあげていません。実はまだ若く未熟者なんです。

 

 万博に対して諸々意見はありますが、コロナ禍で開催した東京オリンピック同様、賽が投げられたら閉幕まで力を合わせるのが和を以て貴しとなす日本人です。オールジャパンで大いに盛り上げましょう。

 

 さて今月はじめから風光るの季語のように清新な雰囲気が桜のピンクのじゅうたんが日本列島を覆っています。新社会人はこの時期に研修を終え赴任地へ配属となる頃だと思います。県外に就職した娘もこれからいろいろな体験をしていくでしょう。

 

 私の頃と時代背景も大きく違うので参考にならないが、「時を守り 場を清め 礼を正す」などの基本はどの時代も不変です。だから私は社会人として守ることを三つだけ話しました。数十年前からショートレンジの時代と言われます。石の上にも3年とか社会生活には忍耐、我慢、辛抱そして継続する力が必要と言いますが、昨今の情勢では問題も多いですね。

 

 私の時は昼に話せないことも夜飲みに行って勢いで思いをぶつけたりしましたが、それも今はなかなかできません。高杉晋作の「おもしろき こともなき世を おもしろく」ではないですが、生き方は自分次第で変えられる。そう自覚することが社会人の第一歩であると思います。そして自分がやるべきことを淡々とこなす。そうすればその先にある余人をもって代えがたい人物になるための必要条件になっていきます。

 

 まずは行動。そうしたstoryを積み重ねていつか自分のhistoryになっていくと思います。進学・就職で初めて親元を離れた人もいます。「ふるさとの 山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」と詩歌にあります。時間に余裕があれば連休に元気な顔を見せるか声を届けましょう。私が娘に話した守ることの一つは「1週間に1回なんでもいいからメールを送るように」でしたが、早速守られていないです…。

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