豊川市八幡町の「船山古墳公園」の開園式が26日、現地で開かれた。古墳の一部が往時の姿をとどめている。地域の人ら約100人が訪れて祝った。
船山古墳は、三河地方最大の前方後円墳で全長95㍍、高さ7・5㍍。5世紀後半に作られたとされ、古墳の規模や構造、珍しい出土品などから、この地方の王が埋葬されたという。市の指定史跡になっている。道路を通す、防空壕(ごう)になる、鉄道の敷設に必要な土を採取されるなどの影響で、前と後ろの部分が消失している。
公園は広さ約3500平方㍍で、豊川西部土地区画整理事業の区域内で、区画整理に合わせて市教育委員会が整備した。工事は昨年7月から今年2月にかけて。古墳の残っている部分を保全するため、15本程度の木を切ったほか、のり面に植物の種子を植えて崩れにくくした。また上部に行きやすいように階段を作り、当時の石積みの一部を再現した。整備費は国の補助を含めて約2900万円。
開園式で竹本幸夫市長は「地域の皆さんが古墳を守ってくれたおかげで、公園として整備できました。地元だけでなく、県内外から多くの人が訪れる場所になるようにしたい」とあいさつ。
地元の上宿区長の村井雄さんは「形がすべて残っていないのは残念ですが、いつでも古墳を身近に感じられる場所になりました」と述べた。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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