豊川市御油町の三浦正次さん(87)は、58歳の時からハーモニカのボランティア慰問を続けている。デイサービス、小学校、地域の高齢者サロンなどで演奏する。その回数は4月現在で累計454回になった。「当面の目標は90歳まで続けること」と張り切る。
子どもの頃からハーモニカが好きで、小学4年の時に学芸会で独奏した。それがうまくいき、以来、趣味として続けている。60歳の定年が近づいてきたとき、何かできることをと考えて慰問することにした。
悲しい、明るいなど曲調で使うハーモニカを変える。微妙な音の違いで、より曲の雰囲気を出すためだ。レパートリーも豊富で、自分が知っている曲のほとんどを演奏できる。
三浦さんが吹き、聴く人が歌うスタイル。多くの人が知っている曲を選び、高齢者が多い場合は、「赤とんぼ」などの童謡唱歌から、「星影のワルツ」などの歌謡曲、「浜辺の歌」「荒城の月」など。小学校では、童謡唱歌が中心となる。
最近は月に数回のペースでの慰問だが、多い時には週に3回ほど演奏したこともある。通算100回通ったデイサービスも。聴いている人が昔を思い出し、涙を流すことがある。そんな場面に出合うと、慰問を続けて良かったと思う。
三浦さんは「私は運転免許証を持っておらず、妻が慰問先まで乗せていってくれることも多かったです。妻のお陰で慰問を続けられた」と感謝。現在は自転車で行ける範囲になっているが、「皆さんに楽しい音楽を届けます」と話す。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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