豊橋市二川宿本陣資料館で浮世絵コレクション展「旅の難所-関所・ 川越 ・峠 」が開かれている。6月8日まで。
風光明媚(めいび)ながら江戸時代の旅人にとって難所だった「関所」「川越」「峠」にスポットを当て、69点を展示する。
東海道では「入り鉄砲に出女」とされる「関所」が箱根と新居にあり、旅人の検閲をしていた。会場では「東海道五十三次新井風景」(歌川芳盛)、「絵本駅路之鈴 荒井」(葛飾北斎)など「関所」の作品8点を展示している。
東海道には架橋されている河川が少なく、船や連台、肩車、徒歩など不便な「川越」を強いられていた。会場では「大井川往来之図」(三代歌川豊国)など大井川の作品を中心に、「川越」の作品36点を展示。徳川家茂上洛を源頼朝上洛に見立てた行列図もいくつか並ぶ。また、美人画の要素を兼ねた、川越人足に若い女性ばかりが運ばれている作品などもある。
また、「峠」の作品は25点を展示。「東海道箱根山中図」(五雲亭貞秀)や「保永堂版東海道 由井 さつた峠」(歌川広重)など、悪天候の際に旅人を悩ませた急勾配の情景を描いた作品が並ぶ。
「当時の旅人の大変さを感じてほしい」と同館職員。期間中の21日午後2時からは担当学芸員によるギャラリートークも予定している。
月曜休館(5月7日休館)。一般400円、小中高生100円、豊橋市内の70歳以上100円。問い合わせは豊橋市二川宿本陣資料館(0532・41・8580)へ。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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