田原市の山下政良市長は28日の定例記者会見で、初当選から10年間の市政運営を振り返った。「渥美半島を元気に」を合言葉に、臨海部でのインフラ整備や産業振興、もう一つの基幹産業の農業振興について「順調に推移している」との認識を示した。一方、観光振興は要望活動を続ける渥美半島道路の実現とともに今後の課題とした。
三河港臨海部で整備が進む「田原ふ頭」の公共岸壁耐震化は工期が来年7月に延びた。農業産出額は前年度割れとなったが「今後も順調に進むだろう」との見通しを示した。
就任当初から、市内から豊橋市をつなぐ高規格道路「渥美半島道路」の実現を掲げ、就任6年目で構想路線までこぎつけた。3期目の残り任期2年のうちに「計画路線に昇格できるよう、引き続き国への要望活動に努めたい」と述べた。
観光振興では今後、伊良湖地区の再整備の必要性を挙げた。福江地区や赤羽根地区のまちづくりが先行し、福江町には複合商業施設のリニューアルを機に、隣接地での市営プールなどの整備も計画している。赤羽根地区では太平洋岸の弥八島エリアでサーフタウン構想の宅地開発も進んだ。旧町役場と文化施設の統合にも今年度着手する。今後は伊良湖地区の再整備と渥美半島道路の要望活動を並行して進めたいとしている。
山下市長は「渥美半島道路はまだ道半ばだ。6年で構想路線も早いといわれたが、計画路線へ向けてめどを立てるのが今期の目標」と語った。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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