バスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」は23日夜、横浜市内で「横浜ビー・コルセアーズ」と対戦し、終盤に逆転して82対77で昨季に続く中地区優勝を決めた。ホームタウンの豊橋市では「穂の国とよはし芸術劇場プラット」でパブリックビューイング(PV)が開かれ、430人のブースターが待ちわびた地区優勝の瞬間に沸いた。
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試合序盤はデイビッド・ヌワバ、ヤンテ・メイテンの両選手が得点を重ねる一方、横浜は外国籍選手の長身を生かしたプレーで優位に立った。第2クオーター(Q)に津屋一球、大浦颯太の両選手の連続3点シュート(3P)で一時は5点リードを奪ったが、ターンオーバー(攻撃ミス)などで連続得点されて36対38で試合を折り返した。
第3Qから徐々に横浜ペースで進み、55対60と点差を広げられてPV会場も重苦しい雰囲気が漂った。
最終第4Qで三遠は本来の高速バスケが戻り、一時は二桁あった得点差を詰めていく。3分過ぎに津屋選手の3Pで逆転すると会場の熱気は最高潮に達した。続く大浦選手の連続3Pでリードを広げて逃げ切った。
大浦選手は後半だけで13得点と好調ぶりをみせた。優勝まであと一つとして3連敗した重い空気を振り払うプレーで連覇に貢献した。
試合後の優勝セレモニーではリーグから優勝賞金1000万円のプライスボードが主将の佐々木隆成選手に贈られた。副主将の大浦選手にはチャンピオンシャーレが手渡され、大野篤史ヘッドコーチ(HC)らコーチやスタッフ陣、詰め掛けたブースターと記念撮影で喜びを分かち合った。
大野HCは「いい時も悪い時もブースターやパートナー企業が背中を押してくれた。結果を残せてほっとした。CS(チャンピオンシップ)でもベストを尽くしたい」と意気込んだ。
この試合でチーム最多となる21得点の大浦選手は「どんな手を使っても勝ちがほしかった。地区優勝は通過点で、もっと上(CS制覇)を目指したい」と誓った。
豊橋市の会社員山本紀一さん(50)はbjリーグ時代から応援するブースター。ようやく決まった優勝に「やっと勝てて一安心だ。これで、おいしいビールが飲める」と声を弾ませた。
ホームタウン豊橋市の長坂尚登市長もこの日は後半から観戦した。取材に対し「地区連覇は大変おめでたいことで、ブースターの盛り上がりもよかった。CSでは日本一を目指してほしい」と期待した。
リーグ上位8チームで争うCSは5月8日から準々決勝が始まる。地区優勝した三遠は、最終成績で全体勝率が4位以内の場合準決勝までホーム浜松アリーナで戦える。
午後7時|試合(PV)開始
午後7時14分|佐々木選手の2Pで三遠初得点
午後7時28分|第1Q終了間際に根本選手3P
午後8時43分|津屋の3Pで逆転
午後8時49分|大浦選手の連続3Pで突き放し、「颯太」コール
午後9時09分|地区優勝決定、涙を流す人や抱き合う人も
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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