「第101回東京箱根間往復大学駅伝」が1月2~3日、東京・大手町を発着点に開かれる。前回大会の雪辱を誓う東三河ゆかりの2選手を追った。
新城市出身の浅井皓貴選手(順天堂大4年)はエースでチームを引っ張る。昨年は2区を任されたが、体調不良で区間19位。1区から10位でタスキを受けたが、15位に順位を落とした。「万全な状態で練習できずに、本番は気持ちでカバーすることが多かった」と体調管理に課題を残した。
今年は2月の丸亀ハーフマラソンでは自己ベストを記録したが、4月に右ふくらはぎを痛め、5月末には骨挫傷で6月の全日本駅伝関東予選に出場できなかった。チームを離れリハビリをする毎日。「全日本も自分が出ないといけなかったのに」と責めた。それでも、支えになったのはチームメート。「予選会後に『待ってるよ』と言ってくれて、吹っ切れた」と練習に熱が入った。
3月からコーチに就任したトヨタ自動車の田中秀幸さんの存在も大きかった。「体に敏感になれ」と指摘を受け、体との向き合い方を変えた。「小さな変化に気づけるように、ストレッチや生活リズムを一定に保つなど、自分の時間をつくるようになった」。10月の
箱根予選会では日本人2位の1時間3分49秒の快走を見せ、チームも本大会出場権を獲得した。2区が濃厚の本番で5位以内が目標。「力強い走りで感謝を伝える走りをしたい」と意気込む。
近田陽路選手(中央学院大3年)はエースの吉田礼志選手に次ぐ存在だ。9区を任された前回大会は、10㌔付近で脱水症状となり、区間全体最下位の23位に。チームは15位から21位に転落し、繰り上げスタートした。「たすきを主将につなげなかったのが一番悔しい。今回は9区で区間賞を取る」と心に誓う。
今年は3年生ながら副主将に。吉田選手が実業団の練習でチームを離れていた夏合宿では、代わりにチームのまとめ役を担った。だが、練習時間に集まらないなどの規律の乱れが目立ち、川崎勇二監督から「お前がチームをまとめないと」と指摘された。「主将に頼りっきりなのに気づいた。厳しく言うのは苦手だが、積極的に注意するようになった」。終盤に吉田選手が戻ると「チームの雰囲気が良くなった」と声をかけてもらい、チームの調子も上向きに。箱根駅伝予選会では5位通過で本戦出場を決めた。スピード強化に取り組み、「上位陣に負けずについていきたい」と力を込める。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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