【戦後80年】豊橋で語りつぐ3団体初会合 悲劇を後世へ伝え平和願う

2025/04/22 00:00(公開)
前日物語を上映する山田さんと各団体の代表者ら=豊橋市民センターで

 「豊橋空襲を語りつぐ会」は20日、総会と記念講演会を豊橋市松葉町の豊橋市民センターで開いた。戦後80年の節目に、東三河の各地域であった「豊橋空襲」「豊川海軍工廠空襲」「渥美線電車機銃掃射」を語りつぐ3団体が初会合した。

 

 豊橋空襲は1945年6月19日深夜から20日未明にかけてあった。米軍機の空襲により全戸数の70%が焼失し、624人が亡くなった。豊川海軍工廠空襲は同8月7日。現豊川市役所北側一帯にあった海軍工廠が米軍機の爆撃を受けて学徒ら2500人以上が亡くなった。渥美線電車機銃掃射は終戦前日の14日。渥美線の車両が米軍機に襲撃を受けて乗客ら31人が死傷した。

 

 総会では前年度の活動と会計報告、今年度の活動方針提案などを承認した。記念講演では、3団体のあらましや、これまでの活動について各団体代表者らが語った。

 

 田原市の「前日の会」代表の彦坂久伸さんと山田俊政さんは、機銃掃射事件を元にした紙芝居「前日物語」を上演。紙芝居作りで絵を担当するなど大きな貢献を果たした故彦坂昭市さんや、聞き取り調査の様子などを紹介した。

 

 豊川市の「豊川海軍工廠跡地保存をすすめる会」代表の伊藤泰正さんと宮下喜夫さんは、原爆ドームの世界遺産指定など戦跡保存の機運と多くの人の協力に恵まれた、2018年の平和公園整備までの流れを語った。

 

 語りつぐ会は顧問の安間慎さんが1989年の結成から語った。体験者に当時のことを語ってもらう活動から始まり、多くの人が逃げた湊町公園へ追悼碑を作ることになったいきさつなどを伝えた。

 

 安間さんは「3団体それぞれが独自の活動をしている。互いに学び、連携していくきっかけにしたい」と語った。

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岸侑輝

 1988年生まれ。三重県津市出身。
 地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
 趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
 好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。

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