新城市門谷の鳳来寺山中腹にある「傘杉」で29日、地元の人々が新しいしめ縄を飾り付けた。高さ４㍍の位置に、長さ７・８㍍、太さ12㌢の縄を付けた。
鳳来寺山登山口の石段から３２０段目にある。樹齢約８００年、幹の太さ８㍍、高さ60・８㍍。しめ縄は太平洋戦争終結後、復員兵たちが平和を祈って飾ったのが始まりとされる。一時期は中止したが、住民有志が保存会を作り２０１４年から引き継いでいる。今年は22日に、「四谷の千枚田」で栽培された稲わらでしめ縄を作った。
午前10時、登山に訪れた名古屋市の小学生ら30人がふもとの旧門谷小学校から縄を抱えて運んだ。30分後に到着し、会員が協力して脚立に登ったり、竹ざおで支えたりしながら、高さ４㍍の位置に縄を結びつけ、紙垂（しで）を飾り付けた。その後、鳳来寺の藤本高仝住職が祈とうし、参加者が手を合わせた。
保存会長の山下修市さん（74）は「今年は災害や犯罪など暗い世相だった。来年は平和で幸せな年になってほしい」と話した。
しめ縄を付ける様子は公式ＹｏｕＴｕｂｅからチェック
一方、年末年始の鳳来寺は31日午後11時から除夜の鐘突きを、初詣は来年１月１日午前０時から開く。鐘突きは先着１０８人。「鳳来寺山パークウェイ駐車場」は31日午後11時～１日午前８時まで営業する。本堂前では国指定重要無形民俗文化財の「鳳来寺田楽」が３日に奉納される。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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