渥美半島から絶滅したと思われていたアカハライモリの地域固有種族(渥美種族)が豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)と愛知教育大学などにより再発見された。7日から園内で展示する。
全長8~15㌢。本州や四国、九州に分布する。腹部と尾の裏側が明るい赤色で、黒い斑点がある。背面は茶褐色だが、繁殖期の春先になると雄の尾は紫がかった色になる。水田や池、川のよどみなど流れのない淡水に生息する。捕食者から身を守るため、フグ毒として知られるテトロドトキシンを有している。
渥美半島に生息しているのはアカハライモリの地方族種の一つ。体色が他の地域イモリより明るく、繁殖期に尾が変色しない、全体的に小さめなど独自性がある。県条例により希少野生動植物に指定されている。
1974年を最後に正式な発見報告がなく、絶滅したものと考えられていた。2021年2月11日に古井戸の清掃の際に発見され、その後の周辺地域の調査により2カ所で存在を確認した。論文は昨年12月31日に発行された「日本爬虫(はちゅう)両棲類学会」の会報で報告された。
豊橋総合動植物公園は「アカハライモリの多様性や進化史を解明する上で重要な資料となる。いったん絶滅したと思われていた地域固有集団が実は生き残っていることが明らかになった意義は大きい。この集団が本当に絶滅しないよう、引き続き関係機関と連携して保全に取り組んでいく」とコメントした。
のんほいパークは一般的なアカハライモリと並べて展示する。
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地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
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