東三河エリアで地域活性化に取り組む学生が増えてきている。注目しているのが愛知大学文学部人文社会学科4年の髙原綾音さん(22)。地域貢献から起業イベントまで、幅広い取り組みを通じて成長を遂げたその活動を紹介する。
「学生時代にしかできないことを経験しよう」という考えを大切に行動してきた。活動の中心となったのは「地域連携事業」「起業関連イベントへの参加」「クラフトビールの売り子活動」の三つ。具体的には、東三河の特産品を活用した商品開発をはじめ、数日間でビジネスプランを考える「StartupWeekend豊橋」「火―Okoshi」といった起業イベントへの参加、「道の駅とよはし」主催のクラフトビールフェス「アワアワアワー」の運営スタッフなど。「自分が何をしたいか分からない状態だったので、まずはさまざまな経験を積もうと考えました」と振り返る。
大変なことも多かった。例えば、地域連携事業では、初対面のメンバーと意見交換を重ねながらプロジェクトを進める必要があり、衝突も避けられなかったという。起業イベントでは、独創的なアイデアを持つ参加者に圧倒され、自信を失うこともあった。それでも、学業やアルバイトと並行してこれらの活動をやり遂げた。「平日は講義、土日はアルバイト、その合間で活動をしていました。忙しかったですが、充実した時間を過ごすことができました」と話す。
活動を通じて得られた最も大きな財産は「人とのつながり」だという。「通常の学生生活では出会えなかった人々との交流が、活動の中で生まれました。現在では、困ったときに相談できる仲間や応援してくれる人たちが周りにいます」
また、学生という立場が活動を後押しした面も大きかった。「分からないことを率直に聞けたのは、学生だからこそ。社会人になっても、学生時代に培った素直さを大切にしたい」と語る。
これまでの経験から得た観察力やコミュニケーション力を、社会人生活に生かしていきたいと考えている。例えば、初対面の相手ともスムーズに会話できるスキルや、状況に応じて柔軟に対応する力は、実践を通じて磨かれたものだ。「さまざまな人の考え方を柔軟に取り入れ、相手の変化に気づきながら行動できる社会人でありたいと考えています」
髙原さんの東三河を拠点にした活動を通じて培った経験は、学生生活にとどまらず、今後のキャリアにもつながっていくだろう。
2002年8月23日安城市生まれ。県立安城高校卒、21年4月に愛知大学入学。社会学を専攻している。
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