合戦に参戦した侍の刀か? 新城市長篠城址史跡保存館で展示

2025/05/02 00:00(公開)
展示している太刀=新城市長篠城址史跡保存館で

 新城市長篠城址史跡保存館は1日、戦国時代の地元の侍、小野田源右衛門ゆかりの太刀の展示を始めた。持ち手部分には小野田が天正7(1579)年に刀身を調整する「すり上げ」をした刻印がある。21日まで。

 

持ち手部分に小野田源右衛門の刻印

 

 市民有志「小野田源右衛門正勝功績顕彰会」(源彰会)から借りて展示した。鑑定書などによると室町時代の作で刃渡り77㌢。持ち手部分の表面に作者の「俊光」の名があり、裏面には「天正七年己卯四月吉日小野田源右衛門」などと刻まれている。

 

 源彰会によると戦国時代に田峯の菅沼家に仕え、1561年に真菰村(現新城市連合)の領地を与えられた小野田源右衛門と同じ人物という。小野田は1572年の三方原の戦い、75年の長篠の戦いで奥平信昌と一緒に長篠城に籠城したと伝わる。

 

 会場では、小野田の刻印が見られるよう刃先を下向きに展示。小野田家の家紋にちなんだ刀のつば、傍らには小野田源右衛門の略歴を伝える説明がある。

 

 入館料は高校生以上300円、小中学生100円。午前9時~午後5時。

 

合戦450年で特別な「長篠城」御城印を販売

 

 市は「長篠・設楽原の戦い」(1575年)から450年を迎えたのに合わせ、特別版の「長篠城」御城印を市長篠城址史跡保存館で販売中。1枚500円(税込み)で3000枚限定。

 

 長篠出身の若手書道家潤玲鳳(うるい・れいほう)さん(25)が揮ごうした。ダチョウの毛を使って行草体で記し、篆刻の朱印「三河國長篠城主之印」を施した。

 

 

 

 

 

 

持ち手部分の小野田の刻印
450年の長篠城御城印を持つ潤さん=新城市の長篠城跡で
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安藤聡

浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。

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