海苔(のり)の加工機械を長年手掛ける渡邊機開工業をご紹介します。
1908(明治41)年創業の当社は、当初は農機具メーカーとしてスタートした老舗。時代の変遷の中で、海苔加工機械の製造へと転換し、現在は異物除去工程で利用される加工機械の有力メーカーとして知られている。
海苔製造に利用される加工機械を手掛けるメーカーは国内でも少数にとどまり、製造工程別に専用の機械が必要となるため、当社が得意としている異物除去工程の加工機械も数社のみで市場構成している。そうしたニッチな市場性に加え、愛知県も含めて海苔の生産は全国各地で行われていることから、当社の得意先は日本全国に存在し、天候不良などで不作の地域があっても、別の地域への販売でカバーすることが可能で、安定した業績へとつなげている。
また、当社は本店を構える田原市のさまざまな地域活動にも積極的に取り組んでいる。現社長の渡邊英一郎氏は、取引先のつながりが地元に少ないからこそ、可能な地域貢献には積極的に取り組みたいとしており、本社には数々の表彰状が並んでいる。
近年、海苔の消費量は低下傾向にあるものの、日本人の家庭になじみ深い食材であることは変わりなく、引き続き当社の加工機械への需要も根強いものが見込まれる。地元から、家庭、地域、全国へとつながる当社の活動に、今後も注目していきたい。(帝国データバンク豊橋支店調査課主任 鵜飼亘)
■企業概要
社名 :渡邊機開工業株式会社
所在地 :田原市神戸町
従業員数:23人
購読残数: / 本
週間ランキング
【三遠ネオフェニックス】経済効果121億円超 調査サイトが発表 【豊橋新アリーナ】住民投票前に市の説明会は「予定なし」 公平で公正な情報提供は難しいと長坂市長 【高校野球愛知大会】退部から再起の豊橋商・濵﨑主将 必死のプレーで思い伝える 蒲郡形原中校長の還暦を祝うコンサート 豊橋市の長坂市長、公共施設へ政治チラシ掲示 市議時代に地区市民館で 【豊橋新アリーナ】賛成・反対の両派、住民投票控え説明会大詰め ビッグデータで農作物生育管理 6年連続で豊橋公園「納涼まつり」(夜店)中止、代替場所の準備間に合わず 【高校野球愛知大会】東三河勢は豊橋東が勝利|豊橋商と時習館は初戦敗退 【豊橋新アリーナ】長坂市長が7月4日にオンライン説明会 「広報とよはし」の号外も発行日付で探す