【コラム】東三河の野草と自然 野菊の仲間

2024/11/30 00:00(公開)
リュウノウギク

 「野菊」という言葉は、歌や小説などにごく自然に出てきます。歌の場合、私の世代では、はしだのりひことシューベルツの「花嫁」が浮かびます。「…花嫁衣裳は、ふるさとの丘に咲いてた野菊の花束…」。命懸けて燃えた恋の結ばれるのを野菊がどぎまぎしながら見たのでしょう。

 

 野菊といっても、写真のリュウノウギクのような一般的な鑑賞菊に近いキク属に属すグループと、東三河でおそらく最も一般的なノコンギクを含むシオン属のグループなどがあり、両者にははっきりとした違いがあります。

 

 小説の場合、伊藤佐千夫の「野菊の墓」が頭に浮かびます。作品中で主人公の政夫が気品のある民子を野菊のようだと言っていますが、作品の舞台だった千葉県ではどちらの花でしょうか? 主要な野菊の種類はそんなに変わらない愛知県でも、豊橋や豊川のような街の中ではほとんど見つからず、郡部でないと残っていないかと思います。また、野菊の墓を舞台にした映画などでも、秋でないと咲かない野菊ではなく、秋以外にも咲く、外来種の園芸菊ではと疑いたくなる花を使っている場合もあるようです。

 

    ◇

 11月25日はご案内した種まき講習会を筆者の家で開ました。参加者との間でフジバカマを中心に話が盛り上がりました。フジバカマを育てるだけでなく、アサギマダラの幼虫が食べるキジョランを栽培してアサギマダラの繁殖を見守っておられる方までいて、びっくりしました。各地の話が聞け、お互いに勉強になります。2回目の講習会を1月20日(月)午後1時半より行う予定ですので、ご興味ある方はご連絡下さい。

 

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