子どもたちに夢を持つことの大切さを伝えようと、豊橋ロータリークラブは豊橋市内全小学校で地元ゆかりの講師を派遣する「夢ギフト講演会」を開いている。20日は市立多米小学校で市内在住のオペラ歌手岡田尚之さんの講演があった。
豊橋RCは来年度に創立75周年を迎える。ポリオ根絶キャンペーンを主軸に各種記念事業を展開。このキャンペーンでは市内全小学校などに協力を求め、ペットボトルキャップの回収に取り組んだ。「夢ギフト講演」はそのお礼を兼ねて開いている。作家や音楽家、アスリートなど18人の著名人が講師を務める。
多米小学校は46校目。岡田さんは2011年に、イタリア国立ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場のオーディションを受けた。全世界から700人超が参加し、テノールとしてはただ1人合格して国際デビューを果たした。指揮者としても活躍する。
講演ではオペラ歌手についてや発声の仕方、イタリアのジェスチャーなどを楽しく紹介しながら、実際にオペラ曲を数曲披露。「外国人の友人がたくさんできた」などの良かったこと、「声のために我慢しなくてはいけないことがある」ことなどを話し、「夢を見つけたらそれに向かって諦めずに進むことが大切。小さな夢でもいい。夢を変えても良いが、うまくいっている時。うまくいってない時に変えるのは逃げること。考えすぎないことも大切」などと子どもたちに説いた。
豊橋RCの紅林友昭会長は「子どもたちに夢を持つこと、勇気を持つことの大切さを伝えたい。どの学校の子どもたちも真剣に話を聞いている。先生も勉強になったと言ってくださりありがたい」と話していた。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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