名古屋市で未病をテーマにした郵送検査サービスを展開する「ヘルスケアシステムズ」は、2023年4月から蒲郡市と蒲郡市民病院と協力し、乳幼児の「肌バリア状態」などを判定する実証実験の成果を発表した。
肌の最外層にある角層には、外部の刺激から肌を守るバリア機能がある。機能が低いとアトピー性皮膚炎の発症リスクが高くなる。乳幼児期のアトピーは、食物アレルギーや気管支ぜんそくなど引き起こすことがある。
検体検査技術の研究開発などに取り組む同社が、乳幼児のバリア状態を判定し、状態に合わせたアドバイスと早い段階から肌ケアを推奨することの有効性を確認するために企画した。政策を通して子育て支援や医療などの充実を推進している蒲郡を選んだ。
23年4月から24年6月まで実験に取り組んだ。市民病院に1カ月児健診で来た人を対象に、同社と花王が共同開発した検査キットを使い、乳幼児の顔の皮脂を拭き取ってバリア状態を調べた。保護者にアドバイスし、半年間の肌ケアの実践状況を調査した。
この中で、乳幼児の皮膚状態を把握することができた保護者は、肌ケアの意識が高く、早期から乳幼児の肌に合ったケアを習慣化できていたことが分かった。
また、乳幼児の7カ月時点での肌状態を検査の有無で比較した結果、検査した乳幼児のほうが肌バリア状態が良好だった。保護者の意識と行動が変化することで肌バリア機能が改善し、アトピー性皮膚炎の発症抑制につながるとした。
瀧本陽介社長は「この成果を『蒲郡モデル』として、子育て支援に取り組む自治体にも広めていきたいと考えています」とコメントした。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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