春の火災予防運動最終日の7日、豊橋市消防本部は豊橋駅構内で消防訓練に取り組んだ。テーマは「災害から誰も取り残さない」。言葉が通じなくても取るべき行動がわかる「ピクトグラム」(絵文字)を使った外国人の誘導手順や障がい者の避難補助の方法などを確認した。
訓練には、中消防署員や駅員のほか、駅ビルの商業施設「カルミア」「ホテルアソシア豊橋」のスタッフら計55人が参加した。駅構内の中華店から出火したという想定。職員が消火器や屋内消火栓で初期消火を試みたが失敗、119番で現場に到着した隊員が、南口の消火栓に約20㍍のホースを4本連結させるなどし、消火活動した。
一方、職員は人が手を上げて誘導しているような図柄の「私についてきて」といったピクトグラムのパネルを掲げ、駅構内から改札口の外に人々を避難させた。ピクトグラムは、視覚的に分かる案内用の図記号。外国人や聴覚障がい者らに意味を瞬時に伝えられる。豊橋駅には設置しておらず、関係者は「駅への設置を促すほか、使い方のイメージを膨らませてほしい」とした。
スタッフらは火災や地震で駅構内に障がいやけがにより歩けない人が取り残された場合に備え、階段の昇り降りの補助を消防隊員から学んだ。消防隊員のやり方を見ながら、4人1組になりと声を合わせて運んだ。隊員は「車椅子を持ち上げるのではなく、下の人はちょっと斜めにするくらいにして運ぶように」と助言した。
豊橋駅の乗降客数は1日5万人以上。JR線、新幹線、名鉄が入り、ハブ駅としての機能を持つ。神山隆駅長は「もしもの時に利用者の安心安全に避難させ、被害を最小限にできるように」と話した。中消防署長の野末昌孝さんは駅員らに「一人ひとりがリーダーとなって、持ち場を全うしてほしい」と呼び掛けた。
購読残数: / 本
1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
週間ランキング
愛知豊橋ボーイズが24年ぶり優勝 日本少年野球ゼット旗争奪大会で 【夏の甲子園’25】横浜の阿部主将 父や恩師がメッセージ「より高いところに行って」 豊橋・石巻山で夜店 7、8月の土日 豊橋市の鬮目さんがフランスの絵画イベントに出展 豊橋カレーうどんのスタンプラリー全店を4周 きっかけは「だも豊」 愛知豊橋ボーイズ、40期生の阿部葉、髙橋、仲谷選手らと熱戦 【横浜】阿部葉太主将「活躍して恩返し」 大学進学で目指すはプロ 【豊橋新アリーナ】事業期間を最大2年延長へ、補正予算で債務負担行為を追加設定 フィットネスクラブのアイレクスが新城初進出 11月にオープン 【豊橋】視聴覚教育センターと地下資源館をのんほいパークへ移設 質高め科学教育の拠点に日付で探す