バスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」は、「第101回天皇杯全日本バスケットボール選手権大会」ファイナルラウンド2回戦(1月7日)で「REBORN」(北信越)対日本体育大学の勝者と対戦する。レギュラーシーズンは28日現在、10勝17敗で西地区9位と低迷が続くが、天皇杯で勝ち進んで弾みをつけたい。
昨季の三遠はレギュラーシーズンでは中地区2連覇、年間王者を決める「チャンピオンシップ(CS)」で初の準決勝進出を果たした。天皇杯でも初の準決勝で強豪の「琉球ゴールデンキングス」に67対80で敗れたが、終盤まで熱戦を繰り広げた。
今大会では予選が免除され、2回戦から登場する。昨季の成績をもとにB18チームが選ばれる「トップリーグ推薦枠」に琉球や「宇都宮ブレックス」などとともに入ったためだ。
今年からルールが一部改正された。外国籍選手の登録は2人まで、コート上でプレーできるのは1人までとなるが、帰化選手と外国籍選手の併用はできる。これは帰化の河田チリジ選手が在籍する三遠には有利に働きそうだ。
登録メンバーについては、高い推進力を持つデイビッド・ヌワバ選手は有力視されるが、もう1枠はダリアス・デイズ選手、キャメロン・ジャクソン選手らのコンディションや対戦相手の陣容を見極めての判断となるだろう。外国籍の出場時間が制限されるルール下では、今季わずか8試合の出場にとどまっている控えの日本人ビッグマン、鈴木悠介選手の役割も重要度を増す。
日本人ガード陣の活躍にも期待がかかる。大浦颯太選手は全27試合に出場し、平均9・4得点、リーグ5位の5・4アシストを記録。ボールプッシュや空いている味方に的確にボールを供給する能力が高く、主将の佐々木隆成選手が離脱するなか、司令塔としてチームを引っ張る。一方、昨季は30%超えの3点シュート成功率は28%で長距離砲の精度が気がかりだ。
そのほか、屈強な外国籍選手と張り合えるフィジカルを持つ吉井裕鷹選手や、「サーカス」と評される独特のステップでレイアップを決める湧川颯斗、抜群の身体能力を持つ根本大、スピードのある守備が持ち味の児玉ジュニアの若手3選手の活躍に注目だ。
2回戦は7日午後2時から。順調にいけば準々決勝は8日、準決勝は10日、決勝は12日。いずれも国立代々木競技場で行われる。
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