豊川市小坂井町の菟足神社で、豊作などを願う「風まつり」が10~12日に開かれる。平井町では笹踊りを12日に披露するが、踊り手の子どもたちの確保が年々難しくなっているという。
風まつりは、平井、小坂井、宿の3町が参加し、手筒花火、仕掛け花火、山車の引き出しなどを披露する。笹踊りは平井町が受け持ち、12日に地元の八幡社から菟足神社までの約1・5㌔を1時間かけ、踊りながら練り進む。
今回は高校1年の坂部青空さん、佐藤拓実さん、平松孝紀さんの3人が舞い手になる。地元の平井集会所で練習に励み、太鼓のたたき方をはじめ、しゃがみ方など細部の動きまで何度も繰り返す。「一つ一つ丁寧な動きをしたい」と本番に向けて準備する。
舞い手の確保は難しくなっている。かつては若者たちで組織する青年会が受け持っていたが、約20年前に解散した。その後、平井地区の子どもたちが踊り手になった。新型コロナウイルス禍の休止を乗り越えて続けているが、現在は子どもがいる各家庭を訪問し、なんとか踊り手を確保している状況という。
今回の練習では、来年の風まつりで笹踊りを担当する予定の中学生の榎本長流さんら3人も参加した。先輩たちの動きを見学し、実際に舞ってみせた。「人生で一度しかできない。面白そう」と前向きにとらえる。
平井区長の神谷雅治さんは「笹踊りは、江戸時代の朝鮮通信使の衣装や踊りがルーツとされ、今では地域の伝統文化になっている。少子化で子どもの数が少ない時代ですが、存続するために尽くしていきたい。これまでは男子しか参加していませんが、女子の参加も大歓迎です」と話す。
また近隣で笹踊りをしている神社の氏子らと協議し、続けるための方法を模索する。平井風まつり実行委員会副委員長の平松邦彦さんは「地域の伝統文化は守るだけの価値がある。笹踊りもそうだ。存続のために、あらゆる手を尽くしたい」と話した。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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