【女子ゴルフ】豊川出身・入谷響が新シーズンへ 「年間3勝」掲げ飛躍誓う

2026/05/24 00:00(公開)
入谷響さん(中央)と綾子さん㊨=千葉市内で(提供)
入谷響さん(中央)と綾子さん㊨=千葉市内で(提供)

 日本女子ゴルフツアーが始まった。1年目の昨季「ニチレイ・レディース」(昨年6月20~22日、千葉市)で同期一番乗りの初優勝を果たした豊川市出身の入谷響選手(20)=加賀電子=が、「年間3勝」の目標を掲げて新シーズンへと踏み出した。

 

 武器は平均258ヤード超のドライバーだ。コースが狭いほどあえてフルスイングを貫くのがスタイル。初優勝時は、最終日の10番で林に打ち込みながら、残り220ヤードから3番ウッドで放った第3打をピンそば1㍍に寄せる力技を披露し、独走態勢を築いた。ウイニングパットを沈めた瞬間、入谷選手は「やっと1日が終わったという感覚だった。仲間たちが迎えてくれた時に、実感が湧いた。ここまで長かったが、ようやくスタートラインに立てた」と振り返った。

 

 一方で、後半戦は連戦による疲労から予選落ちも経験した。「自分では疲れていないと思っていても、体は悲鳴を上げていた。スイングが悪いと思い込み、改造しようとしたのが悪循環だった」と分析する。転機は最終戦、師匠の中嶋常幸プロ(71)の勧めで受けた専門的なボディーケアだった。今季は「前日入りを心がけるなど、無理な移動を控え、余裕を持ったスケジュール管理をしたい」と語る。

 

 小学6年から中嶋プロに師事。猛練習で飛距離を伸ばしたが、2023年のプロテストでは1打届かず落選したものの、翌年は7位で合格した。目標とする先輩は同じく門下生の山下美夢有選手(24)。「ミスをしてもバーディーで取り返してくる安定感がすごかった。ああいうプレーができるようになりたい」と語る。今季は「年間3勝」に加え、「日本女子オープン」制覇を狙う。小学校5年生の作文で「将来の夢はアメリカの賞金女王」と書いた入谷選手。「地元の応援を背負って、しっかり頑張りたい」とクラブを振り続ける。

 

 母綾子さん(58)によると、ゴルフを始めたのは小学校1年生の時。父に連れられさまざまな競技を見学したが、どれも首を縦に振らなかった。練習場で貸しクラブを握った時に初めて、自ら「やりたい」と言ったという。「なるべくしてなった運命のような気がする。練習時には無言でひたすら、私が『休みなさい』と言うまで300球を打ち続けていた」と振り返る。 

 

 中嶋プロの「トミーアカデミー」合格時には、中嶋プロから「ダイヤの原石だ。荒削りな子を磨いていくんだ」と評された。2023年のプロテストで落ちた時は、「普段泣かない子がわんわん声を上げて泣く姿を見て、親としてもたまらなくつらかった」と綾子さん。それでも翌日に入谷選手は「落ちてよかった。そのまま受かっていたら悔しさがわからなかった」と切り替えてすぐに練習を再開した。「自分の子供とは思えないほど、一歩ずつ階段を登って夢をつかみ取る姿に感動した。挫折もあるでしょうが、響なら乗り越えられると信じています」とエールを送った。

 

地元での成人式。「一番の思い出は保育園の時にみんなと踊ったおいでん祭。(新しくできた)ロピアに行きたい」と語っていた=豊川市内で
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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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