「第108回全国高校野球選手権愛知大会」は7日、8球場で1~2回戦24試合があった。東三河勢は8チームが試合に臨み、桜丘、成章が勝ち進んだ。豊橋工、福江・御津あおば、蒲郡東などは涙をのんだ。
福江・御津あおばは東海南と対戦。初回、無死一、三塁から福原の二盗で好機を広げ、塚本の左犠飛で先制。さらに相手の捕逸で1点を追加した。しかし、二回、三回、五回に失点し、2点を追う展開に。六回二死満塁から大村が走者一掃となる右前への3点適時二塁打を放ち逆転に成功。しかし七回に失策で追いつかれ、試合は延長戦へ突入した。十回に失策から勝ち越しを許し、あと一歩及ばなかった。
ベンチ入り11人の連合チームながら、下馬評を覆しタイブレークへ持ち込む大善戦。スタンドから支えたのが、元野球部で控え外野手だった応援団代表の伊藤瑠翼さん(23)だ。「当時は応援団があまりなかったため、選手にエールを送って恩返しがしたい」と1年前から代表を務める。
週2~3回の練習を重ね、互いの選手らの特徴を教えてもらうなどして、本番を迎えた。この日は平日だったが、父母会や卒業生ら約80人が集まった。「黒潮打線」の青いTシャツをまとい、吹奏楽の代わりに手をたたき、太鼓を打ち鳴らした。六回には一挙4安打を浴びせた。七回、遊撃手の尾方爽太(2年)が足をつり担架で運ばれると「がんばれ、尾方」と声援が響いた。チーム一のムードメーカーは「あの声が背中を押してくれた」と感謝する。
試合後、選手へ「ありがとう」と涙を流した伊藤さん。「歴史に残る試合だ」とたたえた。今季限りで代表を退くが「この熱い応援の伝統を後輩に引き継いでほしい」とエールを送った。
豊橋工との東三河対決となった成章は初回、先頭の鈴木が四球で出塁すると、伊藤塁の犠打と伊藤光の中前打で1死二、三塁と好機を広げ、渡辺の中犠飛で1点を先制した。その後は両チーム無得点が続いたが、六回に成章が3連打で無死満塁の好機を作ると、渡邊の内野安打で1点を追加。さらに河合の犠打や敵失などを絡めて3点を奪い、相手先発の加藤をKO。さらに敵失を挟み川出や河合らが3本の適時打を浴びせるなど、この回一挙9得点の猛攻を見せ、コールド勝ちした。
▽1回戦
○…岡崎…○
刈谷工科
01081|10
00000|0
小坂井
(五回コールド)
(刈)鵜飼、佐々木、伊藤快、菊池―中西(小)澤村、今泉、澤村―嶋﨑
▽2回戦
○…豊橋…○
豊橋工科
000000|0
100009×|10
成章
(六回コールド)
(豊)加藤、鈴木―鈴木、井端(成)奥村、金田、成富―河合
三谷水産
000001|1
021062×|11
昭和
(五回コールド)
(三)井筒、南、多田野―近藤(昭)天野―早川
東海南
0110201001|6
2000030000|5
福江・御津あおば連合
(延長十回タイブレーク)
(東)齋藤―小川 (福)岡山―福原
○…豊田…○
蒲郡
001000000|1
00001010×|2
名古屋大谷
(蒲)吉田、小松―横田(名)加藤慶、坂田―手島
○…小牧…○
碧南
010300200|6
100000000|1
蒲郡東
(碧)青木―山口(蒲東)坂部、三浦―内藤
○…熱田…○
天白
000100100|2
00113100×|6
桜丘
(天)宮本、堀町―上田(桜)澤田、齊藤、加藤―川上
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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