夏の甲子園出場を目指す豊川高校で鍵を握るのは、秋の県大会準優勝の立役者となった皆川瑛翔投手(3年)と、昨春から主力として打線を引っ張る長谷川快選手(同)だ。
昨春の県大会で73年ぶりの優勝を果たし、長谷川選手は中軸として勝負強い打撃でチームを頂点へと導いた。昨夏は享栄戦で惜敗した。
皆川投手は長谷川裕記監督から主戦に指名されると「絶対勝ってやる」と誓った。準決勝の中部大春日丘戦では140㌔超えの直球と落差のあるチェンジアップを武器に、毎回の12奪三振で完封し、2023年以来2年ぶりの東海大会進出の立役者となった。
順風満帆に見えた二人だが、皆川投手は大会後に右肘剥離骨折と診断された。約2カ月のノースローを強いられた。そこで辻瑛太(2年)、鈴木将真(3年)、長坂慶大(2年)の各選手がライバルとして台頭した。さらに今年度からは二刀流の竹内龍翔選手(1年)が入学した。自身の直球は130㌔中盤にとどまっていた。力が入りフォームを崩す悪循環となり「焦った。1番ではなくなるな」と振り返る。今春の県大会では出場機会がなかった。「お前の良さは直球じゃない」と投手コーチに言われ、原点に戻る。近江戦で3回無失点と好投し、150㌔への執着を捨て「抑えること」に立ち返った。「焦ってもしょうがない。ベストを尽くす」と闘志を燃やしている。
長谷川選手も昨秋の県大会では全試合1安打以下。最近は白須一之心選手や竹内龍翔選手の台頭で主軸を明け渡し、「悔しい思いをした」と話す。強引さを捨て、バットを内側から出す打撃を徹底し、中軸につなぐ2番遊撃手として打線のキーマンを担う。相棒は鈴木貫太さん(愛知大学)や林朔矢さん(拓殖大学)の遊撃手が代々受け継いできた黒バット。昨春の公式戦初本塁打もこのバットだった。
長谷川監督は「皆川は秋のように球速ではなく抑え方を思い出してほしい。快はキーマン。彼が機能してクリーンアップをつなげれば得点力は間違いなく上がる」と熱い信頼を寄せる。
目標は「甲子園日本一」。長谷川選手は「好機に確実に安打を打ち、勝負強さを証明したい」と話した。皆川投手は「気持ちでは誰にも負けない。監督のために、泥臭くても勝つ投球を見せたい」と意気込んだ。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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