豊橋市は10日、豊橋公園で来春着工する「多目的屋内施設(新アリーナ)と公園東側エリア整備運営事業」に関する基本設計概要を市議会調査特別委員会に示した。発掘調査で旧東海道の遺構が発見されたのに伴い、掘削工事がない箇所の地表面に遺構の位置を表示する方法を検討していることが分かった。
設計概要では公園内の施設に関する再配置や動線、3カ所に集約した駐車場(400台)と周辺道路の渋滞予想について調査結果も示した。また、7月に発表した建設地での古代東海道の遺構発見に伴う影響などにも質疑が及んだ。この日は契約事業者「豊橋ネクストパーク」の関係者も参考人で質疑に応じた。
新アリーナが建つ豊橋球場跡からは歴史的価値の高い古代東海道の遺構が発見された。本多洋之氏(自民)は見つかった遺構の取り扱い、発掘成果が及ぼす工期への影響などをただした。
岩原剛文化財センター長は「発掘調査の目的に従い記録保存する。遺構発掘に伴う工期の遅れといった影響はない」との見通しを示した。
掘削工事の有無で変わる遺構の取り扱いについて、岡田亘世美術文化財課長は「掘削がある箇所では記録保存、掘削がない『残存位置』は地表面に位置関係を示す方法を考えている。歴史教育や郷土愛の醸成に役立てたい」と答えた。
そのほか、イベント時の周辺道路を含む渋滞など交通影響評価について豊橋ネクストパークは、2月1~2日の午後1時~同10時に周辺9カ所で交通量調査を実施した。交通量がもっとも多い平日午後5時と休日午後2時のピーク時間帯を踏まえ、実態を上回る条件で調査したことを説明した。
公園入口交差点の混雑について担当者は「現況の直線1車線でも混雑度の基準値を下回る。2車線化すればより多くの車両を処理でき、周辺交通への影響も抑えられる結果が出た。駐車場の運用や渋滞緩和策は道路管理者や警察と引き続き協議を続けたい」とした。
アリーナ外観デザインの見直しについて、外壁面に縦の切れ込みを連続して施すことで周辺への圧迫感を抑える具体的な変更も加えた。
基本設計をもとに年度内に実施設計を示し、来年4月にアリーナ工事を始める。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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