豊橋つつじが丘保育園に全建賞

2026/08/10 00:00(公開)
つつじが丘保育園の庭(提供)
つつじが丘保育園の庭(提供)

学生の斬新なアイデア反映が高評価

 豊橋市は「つつじが丘保育園整備事業(とよはし公共建築学生チャレンジコンペティション)」が、一般社団法人「全日本建設技術協会」の2025年度「全建賞」(インフラ整備の事業又は施策の部・建築部門)を受賞したと発表した。学生の斬新なアイデアを実際の公共建築に反映させたプロセスや、地域資源を活用した先進的な取り組みが評価された。

 老朽化が進み、手狭になった既設の市立つつじが丘保育園を移転新築した。0歳から2歳児を対象とした新たな園舎づくりに向け、市は「地域の風土とともに育つ保育園」をテーマに、2022年度に学生向けの建築コンペを実施した。全国の学生から114組の応募があり、段階的な選考を経て、選ばれた学生自らが建築計画の検討ワーキングや実際の設計実務に関与するなど、企画から設計の段階へ主体的に参画するユニークな試みが導入された。

 審査では、東三河の地域産材をふんだんに取り入れた温かみのある木造・木質化と、園児の自発的な活動を促す多彩な保育空間を両立させたデザインが特に高く評価された。また、建築を志す若者に公共営繕の魅力を伝えるとともに、自治体の営繕技術者が本来の業務の重要性を再認識する契機となったことも、受賞を後押しした。

 新園舎は2022年11月から23年9月にかけて基本・実施設計が行われ、23年12月から25年2月までの建設工事を経て、同年4月に開園を迎えている。

 全建賞は、創意工夫を凝らした建設技術の活用や、社会資本整備で優れた効果を上げた事業を表彰するもので、市の独創的な事業手法が全国的なモデルケースとして認められた形だ。

 豊橋市は1982年度に「市身体障害者総合福祉会館建設事業」が建築部門で全建賞を受賞したのを皮切りに、「あいトピア」や「ここにこ」「ほいっぷ」など、これまでに計7回受賞していた。

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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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