ブロー成形による自動車用樹脂部品を製造する「マルト化学工業」をご紹介します。
当社は、1970(昭和45)年創業で、長年の業歴を有する樹脂成形業者である。創業当時は農業資材を製造していたが、徐々に自動車のエアコンダクトやラジエーターのリザーバータンクなど、自動車樹脂部品の比率を高めるようになり、製造機械への設備投資を積極的に進めて現在の業態へと至っている。
成形からバリ取り、吸音材などの貼り付け、検査、梱包(こんぽう)、出荷までを一貫して手掛けており、主な仕向け先はスズキの湖西工場やトヨタ自動車の田原工場となっている。
当社が本店を置くのは田原市古田町であり、渥美半島でも先端部に近い立地となっている。古田町単独の人口は今年5月末時点で934人で、先端部の地区全体として現在の人口は約1万人となっている。当地区で製造業を営む業者数は決して多くはない中で、当社は約30人の従業員を雇用(外国人実習生などを含む)しており、人口減少が課題となっている当地域で、事業者の業種多様性を守るだけでなく、少なくはない雇用の創出に貢献していると言えるだろう。
2021年1月には本店の近隣地に物流センターを新設し、本店の製造能力も強化するなど、積極的な運営姿勢もみられており、安定した製造品質を維持しつつ、諸所の工程において細かな改善を積み上げる方針とされる。
有限会社マルト化学工業
田原市古田町
売上高3億8500万円
(帝国データバンク豊橋支店調査課主任 鵜飼亘)
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