豊橋市出身の吉良さゆりさんは、京都市内の神社で巫女(みこ)として働きながら、声優やラジオパーソナリティー、さらに漫画家としても活躍する多彩な人物だ。2021年に四コマ王大賞を受賞して連載が始まった漫画「みこどもえ」(竹書房)は、巫女の日常をリアルに描き、同業者から「現場そのもの」と評判を呼んでいる。吉良さんに、キャリアを築くきっかけや故郷への思いを聞いた。【聞き手・北川壱暉】
―幼いころから歴史や漫画に親しんでいたそうですね。
◆きっかけは小学校の図書室に置いてあった漫画の伝記シリーズです。漫画だから手に取ったのに、読んでいるうちに歴史って面白いと思えてきて、日本神話の本なども自分で乱読するようになりました。歴史の授業が始まるのを心待ちにするくらいで、読書感想文でその漫画の伝記を選んで賞をもらったこともあるんですが、後から「漫画でもよかったのかな」とこっそり思っていました。大学でも国文学科で古代神話を学ぶゼミに入っていました。幼少期の「漫画から歴史へ」という流れが、そのまま今の自分の根っこになっていましたね。
―絵を描くことに関してはどうですか。
◆お絵描きは物心ついたころからずっと続けていて、お菓子の缶を机にして絵を描いたり、B5判の紙を真ん中で区切って2こまだけ描き、自分の中で連載をしていました。でも、クラスには自分より絵のうまい子がいたから、職業として目指すべきではないと思っていた。だから絵を描くことはずっと「息抜き」。小さい頃から「やしの実FM」をずっと聴いて夢はあくまでラジオパーソナリティーでした。
―漫画家になった転機を教えてください。
◆2016年にラジオの仕事を始めてから、リスナーさんに「収録での出来事を漫画にしてみたら」と勧められたのがきっかけですね。試しに描いたら評判が良く、褒められるとすぐ調子に乗る性格。次は神社で働いていることも漫画にしてみようかと思い、最初はコピー用紙にシャーペンで描いた絵をそのままコミックエッセーの賞に応募したら、2次審査まで通ってしまいました。
―竹書房との縁はどのようにして生まれたのですか。
◆出版社に持ち込んでみようと思い、親戚の家で見かけた四こま系の雑誌が頭に浮かんで、竹書房に電話しました。担当者が「このまま新人賞に出してみませんか」と勧めてくれたのが最初です。描き直しが必要だと思ったら「内容さえわかればいい」と。そんな勢いのまま応募したら大賞を受賞してしまったので、私もびっくりです。外から見るとシンデレラストーリーのようですが、自分は合格したときのあのアドレナリンが好きで、とにかく早く結果を知りたくて動いてきただけなのです。
―なぜ巫女の日常を漫画にしようと考えたのですか。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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