「第108回全国高校野球選手権愛知大会」は5日、9球場で1~2回戦22試合があった。東三河勢は4校が試合に臨み、豊橋南が2回戦に進出した。海陽学園、豊川工は涙をのんだ。小坂井対刈谷工は継続試合となった。
岡崎商と対戦した豊橋南は二回1死三塁から河原の中前適時打で先制。同点の三回は1死二塁から薮崎の左前適時打で勝ち越した。その後追いつかれ、試合はタイブレークにもつれ込んだ。十回は両者無得点。十一回、豊橋南は2死二、三塁から薮崎の中前2点適時打で勝ち越した。その裏は2番手の梅川が3人で抑え、逃げ切った。
「打つしかない。打ってこい。自分を信じろ」。延長十一回2死二、三塁、薮崎琉壱選手(2年)は鈴木大介監督の言葉を胸に打席に立った。狙いは直球。フルカウントで真ん中高めの球を振り抜くと打球が中前へ抜け、ガッツポーズした。
一昨年春、経験者の新入生が5人と知った鈴木監督は手紙を書いた。「高校野球は大変だが、その分楽しいこともあるからぜひ続けてほしい」。それを読んで唯一入部したのが薮崎選手だ。「熱い監督だと思った。鈴木監督の下でやりたいという思いが強くなった」と振り返る。
昨秋は部員9人。「足並みがそろわず、ずっと苦しかった」と鈴木監督。高校から始めた未経験者もいた。それでも今夏に向け、3年らを中心にまとまり、汗を流してきた。
夏の1勝に「ほっとした」と鈴木監督。薮崎選手には「手紙の思いが届いたかは分からないが、あの時続けてくれてよかった」と笑った。次戦へ薮崎選手は「厳しい戦いになるが、少しでも勝利に導くプレーを」と意気込んだ。
豊川工は豊田と対戦。初回、打者9人の猛攻を見せて3点を先制した。五回には2死二塁から代打小山の左前適時打で加点した。しかし六回、それまで無失点と好投していた中瀬が内野安打で出塁を許すと、ボークも絡んで1死二、三塁から犠飛で1点を返された。さらに3連続適時打に失策も重なり、この回一挙5失点し逆転を許した。九回無死一、三塁の好機を作って1点を返したが、続かなかった。
▽1回戦
○…豊橋…○
豊橋南
01100000002|4
01100000000|2
岡崎商
(延長十一回タイブレーク)
(豊)羽田野、梅川―薮崎(岡)大野―原田
豊川工科
300010001|5
00000510×|6
豊田
(川)中瀬―木場(田)深谷龍、奥田、明松―森崎
○…一宮…○
海陽学園
000000|0
051004×|10
大成
(六回コールド)
(海)下地、中山、下地―髙木(大)宮田、加藤―栗本
○…春日井…○
刈谷工科
0108|9
000 |0
小坂井
(継続試合)
(刈)鵜飼―中西(小)澤村、今泉―嶋﨑
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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